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ドリトル先生と二本尻尾の猫
第九幕その十三

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「その時だね」
「いよいよ」
「はじまるね」
「運命の時が」
「そうだね、僕達のやることは」
 先生も皆に応えて言います。
「何かっていうとね」
「あの子達を見守って」
「何かあれば僕達で対処する」
「そのことだね」
「そうすることだね」
「そう、やっていこう」
 こう言うのでした。
「しっかりとね」
「うん、じゃあね」
「日曜はね」
「お二人の邪魔になるものはね」
「私達でね」
「対処していこう」
「それが僕達の仕事だよ」 
 また言う先生でした。
「今回のね」
「僕達のそれぞれの能力を活かして」
「そのうえで」
「あの子達を守って」
「恋を適えようね」
「それにね」
 ここで老馬が先生に言いました。
「先生もね」
「僕もなんだ」
「そう、夜のことだよ」
 老馬が言うのはこのことでした。
「夜は先生ご自身がね」
「僕がなんだ」
「日笠さんと楽しくね」
 笑って先生に言うのでした。
「やってきてね」
「あれっ、楽しくって」
「いや、お食事に行くんだよね」
「ああ、そういう意味でだね」
「そうだよ、楽しく過ごしてきてね」
「失礼のない様にするよ」
 こうも言う先生でしたが。
 皆はです、先生のそのお返事にいささか残念になってそれで言うのでした。
「まあね」
「先生もね」
「何時かはね」
「きっとね」
「いい人とね」
「幸せになれるよ」
 皆は少し呆れながらも優しい笑顔でお話するのでした、こうしたことには本当に全く関係のない先生なのでした。
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