暁 〜小説投稿サイト〜
異世界系暗殺者
本編
トリップの時間(2016/05/16 改訂)
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



【視点:???】



俺の名前は南樹。どこぞの漫画の主人公と同じ名前ということもあって、イッキという愛称で呼ばれているが名前と愛称に関してツッコミは入れないで貰いたい。

さて。それじゃあ自己紹介も終えた所で、俺の現状について説明したいと思う。俺の現状―――気が付いたら前後左右上下全方位が真っ白な謎の空間にいた。

………全方位真っ白空間って、ディラックの海かよ。けど、俺はこの空間に対象を引き摺り込む某十二使徒と戦った記憶も無ければ、某ヒト型決戦兵器のパイロットになった記憶も無い。


(……俺はどういった経緯で、この謎空間に引き摺り込まれたのだろう?)


そんなことを考えていると、俺の目の前に籤引き箱が1つと少し離れた場所に巨大なルーレットが1つ現れ、クラッカーの様な破裂音と共に俺の周囲を紙吹雪が舞い始めた。

紙吹雪の発生源は、俺から見て斜め前方頭上。見上げてみると、そこには割れた巨大な久寿玉があった。垂れ幕もついていて、そこには―――


(貴方は第32並行世界で地球人類初の転生テスターに選ばれました。おめでとうございます。………?転生って、輪廻転生の転生だよな?
しかも並行世界って、あの並行世界だよな?俺の生きてた地球って32番目なの?あと地球人類初って、地球外で転生してる人類がいるのか?
……まぁ、これが本当なんだとしたら、輪廻転生を信じて死んでいった現在に至るまでの仏教徒及びヒンドゥー教徒が報われないにも程がある。普通に考えたらあり得ない話――)
(それがあるんですよね。事実は小説より奇なり、という奴です)


性質の悪い悪戯と割り切ろうとした瞬間、俺の頭の中に男とも女とも取れる中性的な声が響いた。


「……どこの誰だ?現代技術で頭の中に直接声を響かせる手段は無かった筈だが?」
(どこの誰かと問われると、神様としか言い様がありませんね。私の声が貴方の頭の中に直接響いているのは、神の御業とでも思って下さい。
あっ、ちなみに私は第32及び第40並行世界・地球担当の神―――高位次元生命体なんですが、地球人類が信仰してる宗教の神とは一切関係ないので、仏教徒やヒンドゥー教徒のことを気にする必要性はありません)
「………えっと。取り敢えず、その高位次元生命体様が何で俺の様な人間を輪廻転生の対象に選んだんだ?」
(それは、貴方がこの世界でとてもつまらなそうに生きていたからです)
「……まぁ、否定はできないな。俺、周囲から天才とか言われて、実際大抵のことは人並み以上に熟せていたから、この世界で楽しみを見出せなかった」
(そうですよね。頭の出来がノゲノラの空白兄妹と灰色シリーズの風見一姫を足して割った様な規格外な上、まるで刀語の鑢七実みたいに視認するだけで他者の技術を盗めてしまう
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ