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我輩は逃亡者である
第二章 世界からの逃亡者三人。
20.御話し
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かいつもより若干重いから、纏ってる空気とか雰囲気。こうアレルギー的に反応してしまう、早く言っていつもの空気に戻したい。ハリーハリー!

「じゃ聞くけど……私とどこまでも一緒に来てくれる?」
「はい、束様。地獄の果てまでお供します」
「寧ろ連れてってください、今さら置いてかれたら泣きます」

置いてくとかホントに勘弁してください!前に一回そんな感じのこと考えて珍しくしんみりしたってのに……それこそ今では束先輩とくーちゃんとなら地獄の果てまで行くのも満更ではない。

「ふふっ…アハハハハハ!そうか!ありがとう!じゃあ私の渾身の発明を見に行こうか!」
「ええ、見に行きましょう。楽しみですねかーくんさん」
「そーだね、今までで一番楽しみかもしんない」

それを聞いた束先輩は嬉しそうだった。もしかして心配したのだろうか、どこに行くか知らないけどくーちゃんと自分が一緒に着いて行くかが。

――束先輩にそんなことを心配してもらえるほど身内と思ってもらえてるなら……それは嬉しいと思った。
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