第一章 ただいま逃亡中ぼっち。
04.知らない天井だ、諦めるにはまだ早い
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状態だったので念のため栄養剤の点滴をしてもらってます。アリーナがハッキングされていて避難がままならないなら私は外側からアリーナを開けれないか試してみます!』
「そうか、頼んだぞ」
…まあ樹海のなかで数日過ごして衰弱していたのなら半日は動けまい。今はこちらの対処、生徒の安全の確保に徹するとしよう。
と思っていたのだが見込みが甘かった、一夏が所属不明のISを無茶をし倒した後に意識を失い保健室に連れていくと−−見事にもぬけの殻であった。窓が全開になっており虚しくカーテンが風に揺られていた。
こんなにすぐ動けるとはアイツはいったい何で出来ているのだ…?そもそもなぜ逃げ出すのだろうか。
「ああ!上代君がいません!?」
「窓から逃げ出したようだな。まあ樹海を数日間さ迷った人間がすぐに起きて逃げ出すなど誰も予想できん、それにあの時はアリーナにいる生徒の安全確保が重要だったのだ。そう気を落とすな、取り敢えず織斑を寝かせよ」
「うう…あんな状態で逃げ出すなんて、彼見つけたときには草を食べてたんですよ?」
「……」
ほんとうに何をやってるんだ上代翔は?
▽▽▽▽
「う…?ここは、保健室か」
「よーやく起きたのね。全くビームに突っ込んで切りかかるなんて無茶するんだから」
「おお、鈴いたのか…いやつい反射的に身体が動いてな」
「つい、じゃないわよ。皆心配したんだからね?」
「ぐ…すまんと思ってる」
随分心配かけてしまったみたいだ、また千冬姉…皆にも謝らないといけないな
−−っとそういえば前に泣かせてしまったことを謝らないとな。
「…なあ、鈴」
「な、何よ?」
「この前はすまなかった!勢いとはいえお前との約束をそんなことって言っちまって…本当にすまん!」
鈴は少し面食らったような顔をしていたが小さくため息をつき
「いいわよ、まああんたもこんな同姓のいない環境で辛いってのもあるだろうし…それにあの言い方じゃ通じないってわかったしね!」
それじゃあ先生読んでくるわ、と言い鈴は保健室を出ていった…あの反応は許してもらえたのだろうか?それとあの言い方じゃ通じないってどういう意味だろうか?
と頭を捻らせていたら千冬姉がきた。
「起きたか、身体に異常はないか一夏?」
「ああ、問題ないよ千冬姉。あと心配かけてごめん」
「まったくだ、もうあんな無茶はしてくれるなよ」
「気を付けるよ…そういや山田先生が探しにいった上代翔はどこにいるんだ?そろそろ来ててもいいと思うんだけど」
そう問うと少し千冬姉はいい淀んだがすぐに予想外の答えを口にした
「あ、あー実はそのベッドなお前が横になる直前まで上代が使っていたベッドなんだが…」
「おお!?もう来てたのかよ!それしても樹海に数日いたっ
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