第十一話 漏れ鍋
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アーチ型をした入口に姿を変えた。
「この先がダイアゴン横丁だ。ダイアゴン横丁には魔法使いや魔女が必要とする、ありとあらゆる魔法道具が売られている。よほどの貴重品や、闇の魔法に関わるモノでなければ大抵のものはここで揃えることができる」
つまりここに無いモノを求める奴は、大抵が訳ありだということだ。
スネイプとエメの2人が入口を潜り抜けると、レンガはまた独りでに動いて元の壁に戻った。今後、1人で横丁に来る時にはスネイプが先ほどやっていたように杖で壁の一部を叩く必要があるので、何処を叩くのか覚えておかなければならない。
通りを見渡したエメだったが、ダイアゴン横丁は初めて見るようなものばかりで、驚きや興奮でエメを退屈させない。
今まで見たこともないような色々な店が軒を連ねており、まるで異世界に足を踏み入れたかのような感覚さえ与えてくれるのだから、その光景が如何にマグルの普通の日常とはかけ離れているかが分かるだろう。
道行く人は全員が魔法使いや魔女を象徴させるローブやマント姿をしており、同じロンドンにある街並みとは微塵にも感じさせない。
アーチ型の入口から歩いてすぐ傍の店には様々な大鍋が積み上げられており、看板には鍋屋とある。
鍋専門店から始まって箒専門店や杖専門店、さらに歩くと薬問屋にふくろう百貨店、マントに望遠鏡などを売っている小さな店が石畳の通りに所狭しと並んでいる。
他にも、猫や呪文の本、羽根ペンや羊皮紙やかぶにお菓子まで実に様々な物が売っており……更には何かの生物の内蔵や目玉を瓶詰めにして飾っている不気味な店なんかもあったので、とてもすべてを確認することなんて不可能だった。
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