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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 11 「消え行く不安」
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いだろうに」
「見せれない相手だっているものでしょ」
「まあそうだけど……お前も年取った発言をするようになったんだな」

 どうしてそこでそういう言葉を選ぶのかな。普通に大人になったとかでいいと思うんだけど。ショウくん、からかう人間が近くにいなくなったからってからかう側に回ろうとしてない? 誰もショウくんにそんなキャラ求めてないからね。

「そういえばショウくん、ティアナとどんな話したの? ここ最近ずいぶんとやる気に満ちてるし、今日の模擬戦ではスバルとのコンビネーションも一段と良くなってたよ」
「別に大した話はしてないさ」
「え〜気になるよ。大した話じゃないのなら話してくれてもいいと思うんだけどな」

 少し子供染みた言い方をしている自覚はあったが、今後のためにも知っておきたいことだ。今のことでからかわれるとしても我慢しよう。
 私が引き下がりそうにないことを感じ取ったのか、ショウくんはやれやれと言いたげな顔を浮かべると話し始めてくれる。

「本当に大した話はしてない。ほんの少し昔の話をしてから注意しただけでな」
「もっと具体的に」
「具体的にって……お前は駄々をこねる子供か」
「年齢的に言えばまだ子供だよ」

 だって私はまだ19歳。つまり成人してないわけだから子供だよね。それに私だってこの10年で学んだんだから。時として開き直ることも大切だって。

「だからもっと具体的にお願い」
「はぁ……俺が昔は魔法が下手だったこととか、お前とかに嫉妬してたこととか話して、それで最後に無茶なことをするなって言っただけだ」

 あれ、ショウくんって昔から色んな魔法使えてた気がするんだけど……私の知っている頃よりも前の話になるのかな。あまりそのへんの話は聞いたことがないから聞いてみたい。
 それに私に嫉妬って……時折いじわるなことは言われた覚えはあるけど、別に文句だとか八つ当たりみたいなことをされた覚えはないんだけどな。

「さっきより具体的ではあるけど、それでも簡潔すぎるよ」
「お前は一字一句そのときにあったことを言えとでも言うのか?」
「出来れば」
「素直に言ったらやってもらえると思うなよ。こっちはお前みたいに常に仕事のことを考えるような真面目、いや仕事中毒者じゃないんだ」
「そこは真面目でいいじゃん。何でわざわざ言い直すのかな」

 というか、私は別に仕事中毒者とかになってないから。与えられた仕事をちゃんとやってるだけで、休みだってきちんと取るときは取ってるし、息抜きだってやってるんだから。
 例えばフォワード達の訓練の様子を見たりとか、そこから訓練内容を見直してみたりとか……これって人に言ったら息抜きじゃなくて仕事してるって言われるよね。
 いやいや、ちゃんと息抜きはしてるもん。フェイトちゃんとか
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