暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico21繋がるセカイ〜Cross Dimension〜
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た。

「旗艦、全速離脱! 後方の四番・五番護衛艦を盾にしろ! 一番・二番・三番は減速! 同様に盾にしろ!」

シュヴァリエルがそう指示を出した後にブリッジを後にしようとしたため、「どこへ!?」クルーが呼び止める。彼は歩みを止めることなく、「回収するんだよ。アレらもロストロギアだ」と答え、ブリッジを後にした。そして甲板へ直接上がるハッチを使って外へ出た。

『四番艦轟沈! ターゲットが五番艦に移ります!』

シュヴァリエルに報告が入る。彼の視線の先には、“ヴンダー・エーデルシュタイン”の砲撃を受けて粉砕された四番艦の姿がある。

「エラトマ・エギエネス、発動」

シュヴァリエルは背部より孔雀の尾羽の形をした魔力翼20枚を放射状に展開し、トンッと甲板を蹴って宙へ躍り出た。そして右手に彼の身長を超すほどの大剣、ルシリオン特製の概念兵装・“極剣メナス”を携えた。

「敵だ!」

「エグリゴリ!」

「シュヴァリエル!」

「裏切り者!!」

「カノン様を殺した、憎き仇!」

“ヴンダー・エーデルシュタイン”がシュヴァリエルを視認すると、その色彩が透明から深紅に変わった。まるで憤怒と殺意に染まったかのように。そうして始まる、“エグリゴリ”と神器の戦い。“ヴンダー・エーデルシュタイン”の連携の取れた空間攻撃と、シュヴァリエルの圧倒的な攻撃力と防御力がせめぎ合う。
高速で飛び回る“ヴンダー・エーデルシュタイン”に、機動力最速とされる風嵐系でありながら鈍速のシュヴァリエル。彼は特攻部隊のヘルヴォル隊の隊長だった。ヘルヴォル隊の役目は、後続部隊の為に先に進撃して、敵地のど真ん中で大暴れして引っかき回す事。ゆえに必要なのは機動力ではなく、攻撃力と防御力なのだ。

「「「「「裏切り者には死を!」」」」」

――アレクトス・グランレイ――

「っ!」

シュヴァリエルを中心にして包囲するような位置取りをした“ヴンダー・エーデルシュタイン”が一斉に砲撃を発射。反射板と化している双三角錐によって、砲撃は縦横無尽に反射を繰り返しシュヴァリエルを完全包囲。

(魔導ならまだしも魔道である一撃だ。俺の防御魔術でも装甲でも無傷では済まないな)

“ヴァルキリー”の中でも1、2位を争う防御の高さを誇るシュヴァリエルでさえも警戒する攻撃力。狂ってはいようとも自身の戦闘能力やスペックだけはしっかりと把握できていた。

「うおおおおおおおおおおッッ!!!」

――廻天轟乱――

「「「「「っ!?」」」」」

シュヴァリエルが自分を覆うように竜巻を発せさせた。その圧倒的な風圧で“ヴンダー・エーデルシュタイン”は吹き飛ばされてしまい、キラン☆と上層雲海のいずこかへと消えて行った。

「・・・・やり過ぎた・・・な
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ