暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico21繋がるセカイ〜Cross Dimension〜
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護神の意――へと男は慌てて走り出して行った。“ドメスティキ”は旗艦である。随伴の無人護衛艦には二等辺三角形をした200m級戦艦タイプのロストロギア:“ラレス・ファミリアレス”――家族の守護神の意――が6隻とあった。

「――転移門へ出港!」

ブリッジに上がったシュヴァリエルが指示を出す。旗艦“ドメスティキ”を中央に、護衛艦“ファミリアレス”が六茫星陣形で港を出、この世界アールヴヘイムと、別次元の世界を繋ぐ特別な転送装置――転移門ケリオンローフィティタへ向かって出港した。両雲海の狭間の領域を進み、そして艦隊の行く手の先に見えて来たのは巨大――全高十数km、全幅数km――な扉。

「転移門の再ハッキングを開始」

「転移先座標・・・固定!」

「リンドヴルム本拠地、天空城レンアオムへ!」

黄金らしい物で造られた観音開きの扉は外側に向かって僅かに開き、狭間から真っ白な光が溢れ出ていた。その扉――転移門へ続く空路の左右には幾本もの柱が並列して立って道を示しており、艦隊は来た時と同じようにその柱の道の間を突き進んでいくが・・・

「なんだ、この揺れは!?」

順調に見えた航海だったが、全艦を強烈な揺れが襲った。旗艦のクルーが状況を確認する中、「強大な魔力反応5っ! 何か来ます!」旗艦クルーの1人が叫ぶ。直後、下層雲海より何かが飛び出してきた。
それは直径10mはあろう、ダイアモンドのような輝きを放つ正二十面体5つだった。よく見れば10歳ほどの少年少女がちょこんと乗っており、彼らが艦隊に向けて勢いよく指を差した。それを合図としたように子供たちの姿は蜃気楼のように揺らめいて消え、5つの正二十面体はガチャガチャと崩壊し、それぞれ12の双三角錐へ変化。

――アレクトス・レイ――

そして計60の双三角錐より光線が放たれ、最後尾を航行していた“ファミリアレス”六番艦に着弾。スラスターが大爆発を起こし、航行不能に陥った。黒煙を噴き上げながら降下していく六番艦へトドメとばかりに同じ攻撃を加えて、下層雲海へ沈む前に粉々に砕いた。

「あれもロストロギアっすか!?」

「なんて威力だ! シールドを張っても貫通したぞ!」

「あんなものに狙われたら一溜まりもない!」

「同じロストロギアでこれだけの性能差があるなんて・・・!」

ブリッジが騒然となる。シュヴァリエルはブリッジのモニターに表示されている正二十面体に戻ったソレらを眺め、「アールヴヘイム製概念兵装・ヴンダー・エーデルシュタイン。そんなところに居たか」と呟いた。艦隊を襲ったのは、閃光系の射砲撃魔術に優れたアールヴヘイムがかつて創り出した神器だった。同じロストロギア? 否。年代が、製造法が、魔道形式が、魔力量が、存在そのものが別次元だ。敗北を喫するのは当たり前すぎ
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