第七章
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だがロリィは全部聞いてからだ、こう言ったのだった。
「けれどうちの猫皆そんなことしないし関係ないから」
「何でそう言えるのよ」
「だって私猫といつも一緒にいるからわかるの」
それ故にというのだった。
「猫ちゃん達いい子よ」
「そう言うのね」
「うん、実際そうだから」
「というかな」
ここでだ、これまで見ていた店に入って来た者達から声が出た。
「このおばさん何だ?」
「店の品物にあれこれ言ってな」
「猫とか普通だろ」
「なあ、そうだよな」
「ただ自分が気に入らないだけだろ」
「それで文句つけてるだけだろ」
つまりただのクレーマーではないかというのだ。
「結局のところな」
「それに猫ってな」
「鼠捕まえてくれるし」
「可愛いしな」
「あの娘の言う通りだよ」
「それに魔女の使い魔とかな」
「異端審問か?」
そうした話にしか思えないというのだ。
「あんな馬鹿な話ないのにな」
「そんなこと言い出すなんてな」
「変なおばさんだな」
「やっぱりクレーマーだろ」
「文句つけてるだけだな」
こう言うのだった、それでだった。
彼等は客の方がおかしいという結論を出した、それを見てだった。
客は苦い顔になってだ、ロリィを見据えると。
無言で踵を返してそそくさと店を出た、これで難儀な事態は終わった。
そして店に来ていた者達もただの野次馬は去って客達は商品をチェックしだした。両親はその中でロリィのところに来て言った。
「今回はな」
「ロリィのお陰よ」
「よく言ってくれた」
「お陰であの人帰ってくれたわ」
「お店をやっているとどうしてもな」
「ああしたお客様が来るから」
所謂クレーマーがだ、マナーの悪い客というものはそれこそ何処にでもいて店員達に迷惑を与えてくれる。
「それを何とかしてくれてな」
「助かったわ」
「だって。うちの子達本当にいい子達だから」
ロリィは両親にも猫達のことを話した。
「あの人おかしなこと言ってるようにしか聞こえなかったから」
「だから言ったんだな」
「そうなのね」
「そうなの、本当におかしな人だったと思うわ」
またこう言うロリィだった。
「猫達にあんなこと言うなんて」
「そうしたことを考えるとな」
「あの子達がお家に来たことは」
猫達が家に来たこと、そのことについても言うのだった。
「よかったな」
「本当にね」
「やっぱり猫は家にいるべきだな」
「皆を笑顔にしてくれて」
「ロリィにもこうしたことを教えてくれた」
「いいことばかりね」
「我儘なだけよ、猫って」
ロリィは猫達のそうしたことは今も困ったことにしている、だがそれ以上にだった。
猫の素晴らしさをわかっていてだ、それでだった。
その日も夜になると猫
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