呪われた怪物
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ョックだわ・・・
しばらく歩くと、そこはあまり人が出入りしているようには見えないところに出る。もしかしてここって、この子の遊び場か?
「で?何?おねーちゃん」
「夢を壊してごめんね。俺、おねーちゃんじゃないんだ。おにーちゃんなんだ」
「ええ!?」
俺がそう言うとマキくんはすごい驚いた顔をする。いや・・・そんなに驚かなくても・・・
「屋敷にいたおねーちゃんより可愛いのに・・・男なのか・・・」
マキくんは俺が男だったことにかなりショックを受けているのか、何やらブツブツと言っている。
まぁ、今はそんなはことはいいんだけどさ・・・
「マキくんってさぁ・・・あの屋敷にいつぐらいから出入りしてるの?」
「え!?な・・・なんのこと〜?」
俺が質問するとマキくんは視線を泳がせて、知らないフリをする。もしかして・・・勝手に入っちゃってるのかな?それなら・・・
「そっか。マキくん知らないのか〜。だったらサラさんに聞いてみても「ごめんなさい!!サラには言わないで!!」」
マキくんは俺の言葉に大慌てで頭を下げてお願いしてくる。よっぽどサラさんは怖い人みたいだな。なんかわいそうだけど・・・あとで報告はするからね?
「それで?いつから入ってるの?」
「い・・・一年くらい前からだよ」
マキくんはソワソワと周りを見ながらそう言う。よっぽど誰にも聞かれたくないんだな・・・
それよりも・・・一年か・・・ずいぶんと出入りしていたようだな。それなのに病気が発症していないのは・・・一体・・・
「あ・・・」
「え?な・・・何?」
俺はあることに気づいた。病気と言えば免疫力がつくはずだよな?つまり・・・この子はその病気に対する耐性を持っている。いや・・・もしかしたらこの子だけじゃなく、村の人全員が免疫を持っているんじゃないか?
「そうと分かれば!」
「え!?な・・・何なのー!?」
俺はマキくんの手を握って走り出す。このことをサラさんに言えばきっとタンさんとその仲間たちを受け入れてくれるはず!!
俺はとにかく急いでサラさんのところに戻った・・・
崖の前にて・・・
俺たちが崖の前まで戻ってくると、そこからはウェンディの声が聞こえてきた。
「離して!!きゃあ!!」
「ウェンディ!?」
ウェンディは村の人に腕を握られている。あいつら!!ウェンディにまで危害を加えるつもりか!!それはさせん!!
「ウェンディ!!離せ!!」
「え?うわあああ」
俺は右手にもっていたマキくんを村人に投げる・・・あれ?
「「うわあ!!」」
「あ・・・」
俺が投げてしまったマキくんと村人の
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