呪われた怪物
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たちは他に行く場所なんてない。何年もさまよい、何人も仲間を失った・・・そしてようやくここにたどり着いたんだ!やっと見つけた居場所を俺たちから奪わないでくれ!!」
タンさんにそう言われ、サラさんは困った顔をする・・・しかし、それでは森が枯れてしまう。サラさんはタンさんにつかみかかる。
「だめだ!それでは森が死ぬんだ!!」
「しつこいぞサラ!!」
タンさんはサラさんの腕を払うとその場を後にしようとする。サラさんはそれを見て、ある決意をする。
「あいつらを・・・隔離するしかない!!」
その日はタンさんたちは屋敷の完成を祝うために屋敷に集まっていた。村人たちはサラさんの魔法を中心に、屋敷のドアや窓を開かないようにして、さらには開発者たちを木に変えていく魔法を使い、開発者たちは木へと変わってしまった・・・ただ、いまだにタンさんだけは木に変わらずにいるらしく、それがあの屋敷に入ってはいけない理由らしい・・・
俺はその話を聞いて一つ思ったことを言う。
「サラさんももっと詳しく説明しなきゃダメだったんじゃ・・・」
「そうよね・・・木を直す前にそのタンって人に見せるとか」
「そうすればその人たちももっと配慮してくれたかもしれないのに〜」
俺たちがそう言うとサラさんは怒った顔をする。
「そんなことをする暇すらなかったんだ!!木は次々に枯れて、さらには動物や村人たちにまでその病気は蔓延していった!!
それに、あいつらはこの森を始めから奪うつもりで病気をばらまいていたんだ!!枯れた木を見せては・・・奴らの思うつぼだ・・・」
サラさんはそういって俺たちを見る。その目はウソを言っているようには見えないし・・・多分本当にタンさんという人たちがこの森に病気を持ち込んでしまったのだろう・・・
「お前の仲間も・・・もしかしたらその病気にかかってしまってるかもな」
「かかりませんよ?」
「え?」
サラさんにそう言われたので俺はそんな病気にウェンディはかからないと伝える。もちろんサラさんは驚いた顔をする。
「ウェンディは・・・その仲間は天空魔法を使うんです。天空魔法は状態異常にならない・・・つまり、病気になりにくいんですよ」
俺がそう説明するとサラさんはなるほど、と納得する。危ない危ない。もしかしたらウェンディも外に出しちゃいけないとか言われるとこだった・・・こんなウソに引っ掛かってくれるとは・・・助かったな・・・
とりあえず、ウェンディを助け出したら病気にかかってないかすぐに確認しよう。そしてかかってたら俺の治癒魔法でなんとかして治そう。それで万事解決だ!!
「サラ!!」
俺たちがそんなことを話していると、突然村の人が扉を勢いよく開ける。どうしたんだ?
「どうした?騒々しい」
「それ
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