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EVANGELION ANIMA〜もう1つの可能性〜
四話 見知らぬ記憶
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ツもか」発令所の司令塔で現場監督をしていたマコトの耳にアナウンスが入る。
シゲルやマヤには極力顔を合わせたくないが司令の命令なら仕方がない。
マコトは仕事を後にし、重い足取りで司令室に向かった。

情報・諜報部長業務室
[ー至急司令室までお願いします]
「ハァ、わざわざ3人同時に呼び出さなくても…司令が俺達の仲悪いの一番知ってんだろうに」
特徴的な長発をかきあげるシゲル。彼は自分達の仲をどうにかして戻そうと考えてはいるが、どうしてもマコトと揉め事になる。マヤなんてリツコの死体が見つかってからまともに会話すらしていなかった。

第7ケージ
[ー至急司令室までお願いします]
「……」NERVの制服の上から白衣を羽織ったやや童顔の女性、マヤ。
アナウンスが入ってもさほど気にすることなく現場の指揮を取る。その顔は無表情、まるでレイのようだ。
アナウンスを聞いていた部下にしつこく言われて司令室に向かったのだった。




「「「失礼します」」」
二人はややイラだった声で、もう一人は無機質な声。
司令室には、現NERVのトップが集まっていた。
「…皆も分かっているとは思うけれど今のNERV本部には時間もお金も無いわ」
「「「…」」」
「そこで私はエヴァに継ぐ新たな兵器の製作を提案します」
キッパリと言い切るミサト。
「エヴァに継ぐ?」
技術部主任のマヤが代表で訪ねる。
「ええ、でもこれを実現させるにはあなた達の協力が必要になるわ」
「協力…ですか」
横目で睨み合う二人。そんな二人をみてため息をつくマヤ。
ついには、マコトとシゲルが小声で嫌味の言い合いを始めた。

[ダンッ!]ミサトは力一杯デスクを叩く。
「あんた達!いつまでそうしてる気!?大切な人を失ったのはあなた達だけじゃないのよ?私達大人がしっかりしないでどうするの!」
「「「……」」」
ミサトの言う通り本部の職員の中には恋人や家族を亡くした人がたくさんいる。いや失わなかった者の方が少ないかもしれない。そしてミサトもその内の一人だ。
「日向君に青葉君!どうしてわざと反発しあうの?以前のあなた達はもっと大人だったわ。マヤもそう、もっと周りに合わせなさい。私やリツコ、日向君や青葉君以上に協調性があったのは貴女だったのに」

戦自が攻めてくる前の3人は、所属が違うにも関わらず仲が良かった。特に同性で年が近いマコトとシゲルは、勤務時間外になると飲み行ったりしていた。
マヤは、技術部の職員と仲が良くまたリツコとの仲も良かった為にリツコとリツコに近寄りがたい(オーラ的なものを感じる)職員の間を繋ぐパイプの役目をしていた。

「あなた達は今NERVの要なのよ?しっかりなさい」
語り掛けるように話すミサト。
うつむいている3人、今の自分に思う所が
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