暁 〜小説投稿サイト〜
今まさに君に恋してる
始まる恋
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き、軽いパニック状態に落ちる私。
浅い深呼吸をして、改めて状況を整理する。
私の席に座る男、眠っている。
きっと席を間違えたんだ。
教えて上げよう。
「あ、あのぉーすみません。」
私の声に気が付いたのか、下を向いたまま顔を机から上げた。
「そこの席、私の何ですけど・・・・・・間違えてませんか?」
小心者の私なのに、言えたほうだ。
男はゆっくりと顔を上げた。
整いすぎている顔に、見とれた私。
男は私に一言。
「うぜーなテメェー。」
汚い言葉は顔と比例の関係になっている。
立ち上がった男は私の胸ぐらを乱暴に掴み、もの凄い力で持ち上げた。
「う゛っ!?あっ!っく!」
制服がぶかぶかなおかげで、辛うじて息ができた。
それでも地面から浮いた私の体は、もがいても降りれなかった。
助けを呼ぼうと思っても、喉が締め付けられ声が出ない。
男はそのまま私を強く地面に倒した。
「痛っ!?」
涙目になりながらも、男の顔をジッと見る。
するとさっきまでの整った顔が、まるで悪魔の顔のようになっていた。
___助けて、誰か!!
「おいお前!!!汐李から離れやがれ!!!」
走って私を助けに来てくれた人物。
「・・・・・・龍悟ぉ。」
私はそのまま気を失った。
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