目覚めたらそこは知らない場所だった。って言うのはお約束だね?
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俺は九喇嘛に叩き起こされた。そして目の前にはーーー、
「・・・ここどこ?」
辺り一面白い大地、全く身に覚えがないんだけど。
『ここは月じゃ』
九喇嘛が答えた。・・・って!?
「月ィ!?なんでそんなところにいる!?」
俺はゆりかごで封印されていた筈だ。
『どうやら、クラウスの餓鬼がお前を悪用されるのを恐れて、ゆりかごから出して月に封印したらしいの』
マジか。
「・・・あれ?そう言えば、あいつらは?」
俺の中にいる筈の尾獣達の声がしない。というか力が感じない。なんでだ?
『それについては精神世界に来ればわかる』
九喇嘛はそう言って精神世界に引っ込んだ。
「まぁ、行くしかないか・・・」
ー精神世界ー
「なっ・・・なんじゃこりゃ!?」
目の前の光景に俺は目を見開いた。
一尾の守鶴が、
二尾の叉旅が、
三尾の磯撫が、
四尾の孫悟空が、
五尾の刻王が、
六尾の犀犬が、
七尾の重明が、
八尾の牛鬼が、
石像になっていた。
「どうなっているんだこれは!?」
そんな・・・なんで・・こんなことにっ!!
『あ〜、実はな、これやったのは爺なんだ』
「爺って、羽衣様が?」
『どうやらあの時のお前は、あの世界ではあまりにも力が強すぎたらしいからな。少しスペックダウンさせられたんだろう?』
・・・まぁあの時はやり過ぎだったと思っているよ。
『それと、こいつらのチャクラは日に一定量ならば使える』
あっそうなんだ?
『忍術は使える。仙術もだ。白眼、万華鏡写輪眼、輪廻眼も問題無し』
ほうほう、で、使えないのは?
『六道の仙人モードと、尾獣化だな』
「それ以外は使えるっと」
能力は把握した。
後は、これからどうするかだな。
『そうだな。あの星に行ってみないか?』
「そうだな。行くか!!」
俺は九喇嘛モードを発動して、跳躍ーーー
しようとしたが踏み止まった。
『オイ、どうした?行くんじゃないのか?』
「今思ったんだけど、俺大気圏突入して大丈夫かねぇ?」
『・・・・それもそうだな』
《大丈夫じゃよ》
!?こ・・・この声は!?
俺は後ろを振り返った。そこにはーーー
「羽衣様『爺』!?」
六道仙人こと大筒木羽衣がそこにいた!
「どうしてここに?」
《なに、ちょっとな。忠告しにきた。》
羽衣様は此方の近くにきた。
《もうわかっているかもしれないが、九喇嘛以外の尾獣は使えない、六道モードは日に3分が限界じゃ》
まぁわかってたことだけど、3分か。
《あのモードでお主は結構やんちゃしたからの。それに、今の時代は前より平和な時代じゃ。これくらいのリミッターがあった方がお主の為だ。
まぁ、リミッターはしばらくしたら外れるから大丈夫じゃ》
「・・・しばらくっていつまでですか
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