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極短編集
短編74「あの看板は、なんだ!?」

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 今日は妻が運転していた。運転をしていると、工事をしている場所があり警備員が誘導灯を振っていた。
 そこには何故か看板を持った警備員もいた。でも看板の表は向こうを向いてて見えなかった。

「あの看板は何が書いてあるんだろうね!?」

 と、僕が言うと妻は……

「最後尾はここです!じゃない?」

 と、妻は言った。

「今なら三割引!じゃない?」

 と、僕。

「分かった〜。実はドッキリでした!じゃない!?」

 と、妻は言った所で誘導の為、前へ車を動かした。ちょうど助手席の僕から看板の書いてある文字が見えそうな時だ!

キキー!

「なんで停めるかな〜!車来てないんだから行かせろ!!」

 と、妻は誘導灯で停める警備員に言った。妻はさらにクラクションを鳴らし……

「車来てないでしょ!?」

 と、警備員に言った。確かに未経験風の若い警備員で、なぜ停めるのか?意味が分からなかった。

「僕があとで、警察と警備会社に言うよ」

「しなくていい!自分で言う。私があの警備員に言いたいの〜!!!」

 と、普段温厚な妻なのだが、時々なにか触れるものがあると人格の変わる妻なのであった。なんの確認をしているのか分からないが、やっと誘導灯がおろされ、走りだす車の中で僕は言った。

「あっ!しまった。看板見るの忘れた〜。あの看板はには何て書いてあったんだ!?」

おしまい


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