第二十七話
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浮かべようやく俺の肩から手を離した。
「でも!危険があ「おねがいね」…わかりました…」
俺は母さんから放たれる凄まじいプレッシャーについに負けてしまった。
その後俺は母さんに対して威力を調整した「発」を行使して母さんの精孔をこじ開ける事に成功した。
しかし、俺はなんとしてもこの時止めるべきだったのかも知れない。
何故なら、その後影分身を覚えた母さんとの地獄の特訓の日々が始まったのだから。
勿論母さんは俺から念を教わっているのだが、それ以上に御神流の修行に当てる割合が多い。
ついでに家事なんかも影分身の一体にやらせているので、日々一日修行が可能になってしまい、俺は毎日修行で血反吐を吐く日々。
正直言ってたまりませんよ…
しかしその甲斐あって御神流の習得スピードは格段に上がったけれど…
そう言えば念修行を見学していた久遠が自力で精孔をこじ開け、『纏』を習得していた事には驚いた。
いつの間にかなんとなく出来るようになったらしい。
まあ、野生動物の上に妖狐だからね、念を習得できてもなんら不思議じゃないか。
母さんは短時間の間に自分の念能力を作り上げていた。
『水見式』の結果具現化系だった母さんは深く考えずに二振りの日本刀を具現化していた。
ツーヘッドドラゴン(二刀竜)
左右一対の日本刀。
銘を水竜刀と風竜刀と言う。
水竜刀は水を操る。空気中に存在する水分を凝結させる事も可能。かなり応用が利くようだ。
風竜刀は空気を操る。斬撃にあわせてカマイタチを飛ばしたり、周りの空気を操って短時間なら飛行可能。
具現化した刀に付加した能力にしては具現化系というより操作系のような気がするけれど…問題なく使用で来ている母さんは凄い。
偶に母さんとツーヘッドドラゴンを使用してガチバトルとかもやったりしている。
まだ念能力者としてや忍者としての年月の分俺に分があるのだが、母さんは未だに成長過程なのか念能力を得てドンドンその実力は高みへと上っていく。
そうそう、俺の母さん実は今20歳なのですよ…
17で俺を産んだというから驚きだ。
と言うか死んでしまった父よ、少し犯罪臭がするぞ。
まあ、俺達に贅沢しなければ一生暮らしていけるだけの財産を残してくれた事だけは感謝している。
しかし母さんも未だ若い、もしもいい人が現れるなら俺は反対しない。是非とも母さんには幸せになってもらいたいものだ。
そして数ヶ月。
俺がいつものように朝起きると、俺は何者かに抱きしめられていて身動きを封じられていた。
母さんが俺をがっちりホールドしているのかと思ったらそこには金髪に改造巫女服を着た見知らぬ少女が。
…
…
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