3話
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「おはようございますーっ」
「今日は宜しくお願い致します」
流架と2人で元気よく挨拶をして、俺は頭を下げる。
「…おはよう、此方こそ宜しくね」
顔を上げて、呆然とする。
似ている…俺と似ている。
雰囲気とか、髪の色とか、目の色とか。 お父さんよりも俺と同じ要素がある。
「外人さんですか」
「るーちゃん」
母親が慌てて頭を下げる。
流架の言った様に、外人の血を引いているのか、色素が薄い髪の毛は薄いオリーブに瞳の色が綺麗な青色の様な瞳、眼鏡を掛けている為良くは見えないが。
それをも似ている、父親とも母親とも異なる髪の毛の色に目の色を隠したくって髪の毛は染めたし、瞳はカラーコンタクトをして誤魔化している。
「ごめんなさい、裕一郎さん」
「大丈夫ですよ、流架くん…私のこの髪の毛は祖父の血筋なんだよ」
流架が首を傾ける、外人の血筋なんだよと言われてもいまいちピンと来ていないらしい。
「血筋ですか」
「そうだよ、お兄ちゃん達もこの色を継いでいる子がいるからね」
「なら、琉徒お兄ちゃんと同じだね」
俺の動きが止まる、息を何かしにくい。 流架が言うまでもなく、分かったいた事だが、この世にオリーブ色の髪の毛に青の瞳を持っている人間はそうそうお目にかからない。
「…君が」
「ーっ…俺の親類にそんな綺麗な瞳の人はいませんよ」
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