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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第十八話 守る、という心
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リバーを貫いていく。
貫かれていくエクスカリバーは四方八方に飛び散り、訓練室に大きな傷跡を作っていく。
「くっ!?な、なんて力……そうか、橘はこれを恐れて……!?」
クロノはそこまで言って気づいた。あのまま全が避けていればこの威力の数倍の威力の砲撃がこの観戦室を襲うという事を。
そして、貫いていく砲撃がそのまま……聖に直撃する。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!????」
砲撃に飲み込まれ、吹っ飛んでいく聖。
そして、倒れ伏した彼は起き上がる事はなかった。
「こ、今度こそ、終わったか……?」
『完全な気絶を確認しました。それよりもっ、マイスター急いで手当てを!』
「手当て……?」
虚ろな表情を浮かべたまま、全はシンに問いかける。
『自身の手のひらを見てください!火傷している場所しかないんですよ!?』
全はゆっくりと左手の平を見る。そこは確かに、赤く焼け爛れていた。
「はは、当分は……何も、出来ないな……」
全はそう呟いたまま、うつ伏せに倒れた。
『マイスター、マイスター!?』
全を心配するシンの声と
「……ん!し……し…て!全!」
大声で叫びながら近づいてくるるいの存在を感じ取りながら、全はゆっくりと意識を手放した。
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