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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第十八話 守る、という心
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振り下ろされる全のグラディウス。そこから真空の斬撃がエクスカリバーとぶつかり合う。
「くぅぅぅぅぅ……!!」
全の考えた理論はこうだ。普通に破ったのであれば、そこかしこに被害が及ぶ。
ならば、被害が出ないようにするにはどうすればいいか。簡単な事だ、まったく同じ質量の正反対の位相の魔力を出して相殺すればいいだけ。
しかし、全の技量を以ってしてもそれはかなり過酷な物だった。
「ぐ、ぐぉ……!」
全の顔に苦悶の表情が表れ始める。
そんな光景を観戦室からるいは心配そうに見つめる。
「全……なんで、避けなかったの?」
るいの疑問に答える人物はここに誰もいなかった。
「聖く〜ん、橘君なんかやっつけろ〜!」
「聖〜!負けるな〜!」
「聖、頑張って!」
「聖君、気張りや〜!」
なのは達は聖へ応援を送っている。
そんな中、るいは何で避けなかったのかを考える。
(最初全は避ける気だった。それは動いたからわかる。でも、すぐに踏み止まって迎撃した。何か理由がある筈……そういえば、全の後姿がはっきりと見える……全は目の前からの攻撃に対して迎撃している……)
そこまで考えてるいははっ、と気づいた。
(もしかして……全、私達の為に動かなかったの?多分、聖は意識は戻ってない、さっき聖の目を見たけど、焦点が合ってなかった……あのまま、避けてたらあの魔力砲撃がそのままここに直撃する……!)
るいはそこまで考えて、窓際で応援しているなのは達の前まで駆け寄る。
「ちょっと、どいて!」
「きゃ!?ど、どうしたのるいちゃん?」
「お願い、ファフニール!エアロシールド!」
『エアロシールド!』
私のデバイス「ファフニール」に頼んで観戦室の前にエアロシールドを張る。
「る、るいちゃん?」
「るい?何をして……」
「全っ!!観戦室は私が守るから……そこから突破口を見つけるのは難しいけど……でも、頑張って!!」
全の背中に向かって、るいは叫んだ。
そして
「ふっ……結構な無理難題を……だけど、やるしかないかっ」
全はそう言うと振り切ったシンの鍔元にあるシリンダーを動かす。
すると、ガシャコンッという音が四回、鳴る。鳴る度に、全の魔力が増大していく。
これはカートリッジシステムと同じような物で術者の魔力を爆発的に高める。
その高めた魔力を剣の切っ先に集中させる。
「悪ぃけど……俺は、負ける訳にはいかないでなっ。俺の全てにそう、誓ったんだ!!」
そう叫び、自らの強い思いを込めて鍔にある引き金を絞る。
魔砲剣戦技―――
収束魔砲
(
ストライクブラスター
)
収束された砲撃が聖の放つエクスカ
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