亡霊の正体
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ェンディはセシリーとシャルルを抱えるように抱き締める。
「水竜の盾!!」
シリルが水の盾をしき、攻撃を防ぐ。
「いっ!!」
「「ヨシノちゃん!!」」
しかしそれを見た盗賊団の男はヨシノを地面に叩きつけられる。
「早く秘密を解きなさいよ〜。お友だちが死んじゃうわよ〜」
「やめてください!!」
「俺たちは竜の宝の秘密なんて知らないんだよ!!」
盗賊団にウェンディとシリルが叫ぶ。それを聞いた盗賊団はつまらなそうな態度をとる。
「あ、そう!」
「しめあげるよぉぉ!!」
「あっ・・・」
盗賊団の女が触手を操りヨシノの首を締める。
「おい!!やめろって!!」
それを見たシリルは怒鳴る。ヨシノはシリルとウェンディに息も絶え絶えに話しかける。
「に・・・逃げて・・・シリル・・・ウェンディ・・・」
「何言ってるの!!」
「そんなことできるわけないでしょ!!」
「お・・・お願いだから・・・逃げて・・・
巻き込んじゃって・・・ご・・・めんね・・・シリル・・・ウェ・・・ンディ・・・」
ヨシノはそう言うと力尽きたように手をだらんと下げる。
「「ヨシノちゃん!!」」
シリルとウェンディが助けようと魔法を出そうとするがたくさんの盗賊団の攻撃により、魔法を出すことができない。
「きゃ・・・」
「くそ・・・」
二人とも成すすべなく盗賊団の攻撃を受ける。シリルは悔しくて地面を 叩く。すると隣でウェンディが大粒の涙を流しているのが目に入った・・・
「ヨ・・・シノ・・・ちゃ・・・」
「やだぁ〜。泣いちゃったぁ。ウザ〜イ」
「やり過ぎちゃったよぉぉ!?」
シリルはウェンディの泣いている姿を見て、歯を食い縛る。そして
「くそ・・・くそぉ!!」
「シリル!!」
シリルはヨシノを締め上げている女に向かって突っ込む。しかしそれを盗賊団たちが止めに入る、が!!
「火竜の・・・咆哮!!」
「「「「「ぐあああ!!」」」」」
突然上から来た炎が盗賊団を凪ぎ払う。
シリルはその隙に女に向かって加速する。
「行かせ・・・」
「アイスメイク、突撃槍!!」
「ぐあっ!!」
また立ちふさがろうとした敵が、今度は氷の槍によって倒される。そしてシリルはヨシノを締め付けている女の目の前に到着し、
「水竜の、鉄拳!!」
「うわあああん!!」
シリルの拳が女の顔面に入る。女はそれによって気を失い、ヨシノを締め上げていた触手が姿を消す。
「ヨシノちゃん!!」
解放され、落ちてきたヨシノをウェンディがキャッチする。二人はそれから盗賊団を凪ぎ払った炎と氷が飛んできた方を見る。
「無事か!?シリル
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