亡霊の正体
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を解放してください。今ならまだ村のみなさんだって・・・」
「おとなしく俺のいうことを聞けばよかったんだ」
シリルの言葉を遮り、シユウは砂を掴みながら言う。
「その正義感のせいで・・・この村は全滅だぞ」
「・・・え?」
「どういうことですか?」
いつのまにか近くに来てきたウェンディがシユウに聞く。
「もういいわシユウ。あとはあたしたちがやるから♪」
しかし後ろからそんな声がして、シリルたちはそちらを振り返る。
「?」
「なんだ?」
「なっ・・・約束は明日のはずだろ!?」
シユウはやって来た二人に言う。しかし二人は悪びれた様子もなくこう言う。
「だってあたし、待ちきれなかったんだもの♪」
「盗賊団ナイトバタフライ参上だよぉぉ!!うわぁぁん」
シリルたちの向いた方には若い男と太った女の二人組がいた。二人とも、ものすごい変な格好をして・・・
「「「「「・・・・・」」」」」
あまりの変な格好に思わず言葉を失うシリルたち。しかしすぐに正気を取り戻す。
「ええっ!!」
「盗賊団!?」
「そんな・・・」
「そんな・シユウは盗賊団の一味だったのね!!」
「ウソォ〜!!」
「今、一瞬変な間がなかった?」
「うわぁぁん!」
盗賊団という言葉に驚く五人。変な二人組は一瞬変な間が空いたことにイラだっているようだった。
「シリル〜!!」
「囲まれてるわ!!」
「え!?」
「いつのまに・・・」
「そんな・・・」
シリルたちが変な二人組に気を取られていると、周りを大量の盗賊団に囲まれていた。
「シユウのやり方は生ぬるいのよ〜。滅竜魔導士のお嬢さんたちに秘密を解かせればいいんでしょ?簡単じゃないの」
男はそう言い、ニヤッと笑う。すると太った女の手から触手のようなものが現れ、ヨシノを捕まれる。
「きゃ!!」
「「ヨシノちゃん!!」」
捕まえられたヨシノは地面に叩きつけられる。男はそれを見て笑みを浮かべる。
「大事なものをいたぶればいいのよ♪」
「やめて!!」
「ヨシノちゃんを離せ!!」
ウェンディとシリルは男に向かって走り出す。しかしその前に他の盗賊団たちが立ちふさがる。
「どけぇ!!」
「ヨシノちゃんを返して!!」
シリルとウェンディは盗賊団を魔法で凪ぎ払う。
「きゃっ!」
「ウェンディ!うわっ!」
ウェンディが背後から攻撃を受け、そちらに気をとられたシリルも攻撃を受けてしまう。
二人はその間にたくさんの敵に囲まれてしまった。
「きゃああ!!」
「ひゃああ!!」
「シャルル!!」
「セシリー!!」
シャルルとセシリーも盗賊団からの攻撃を受けてしまう。シリルとウ
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