亡霊の正体
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だよ〜」
ヨシノの質問にシリルとセシリーが答える。
「アンタ・・・シユウが怪しいって気づいてたのね」
「・・・」
シャルルの質問にヨシノは黙ってしまう。
「シリルに変身して危ない目に・・・」
「どうして相談してくれなかったんだ?」
「・・・だって」
ウェンディとシリルがヨシノに聞くとヨシノはようやく答える。
「もしシユウが犯人なら・・・私が止めたかったの」
「ヨシノちゃん・・・」
「シリルの姿で訴えたら、やめてくれるかもって思ったんだ・・・私、変身魔法だけは得意だから・・・でも・・・できなかった・・・」
ヨシノの目からポタポタと涙がこぼれ落ちる。
「こんなんで“特別”とか言って、私・・…バカみたいだね・・・」
「そんなことないよ」
「え・・・?」
シリルは泣いているヨシノにそっと話しかける。
「ヨシノちゃんはシユウさんのためにすごい頑張ったじゃん。“特別”な人のために頑張った。それだけで十分だと思うよ」
「シリル・・・」
「私もそう思う。だから・・・バカみたいとか言わないで」
シリルとウェンディにそう言われ、ヨシノは涙を拭いながらうなずく。
「う・・・ヨシノがなりすましてたなんてな・・・通りで答えられないはずだ・・・」
すると壁に打ち付けられ気を失っていたシユウが意識を取り戻す。
シリルはウェンディたちの前に立つ。
「シユウさん・・・なんでこんなことをするんですか?」
「竜の宝を何に使うつもりですか?」
「・・・答える必要はないな。お前たちはさっさと竜の宝の秘密を解けばいいんだ」
シリルとウェンディの質問にそう返し、シユウは手に魔力を溜める。
「昨日も言いましたけど、俺には竜の宝の秘密なんかわかんないですよ!!」
「わかるはずだ!!滅竜魔導士だろ!!」
シユウはシリルに氷の槍で攻撃する。
「水竜の鉄拳!!」
「な・・・!」
しかしシリルはそれを鉄拳で砕き割り、シユウはそれに驚いてしまう。
「ウェンディ・・・ヨシノちゃん・・・離れてて」
「うん・・・」
シリルはウェンディたちを遠ざける。
シリルはシユウを見据える。
「昨日の両親の話もウソですか?」
「・・・それは本当だ」
「亡くなったご両親は、あなたがこんなことして喜ぶわけないでしょ!?」
「黙れ!!」
シユウはシリルに魔法放とうとする。しかしそれよりも先にシリルが動く。
「水竜の翼撃!!」
「うわ!!」
シリルの魔法によりシユウは壁に叩きつけられる。シリルはシユウの前に歩みよる。そんなシリルをシユウをを見上げる。
「・・・これが、滅竜魔導士の力・・・」
「氷漬けの人
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