亡霊の正体
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年前・・・一つだけ村に変化がありました」
シリルはシユウに向き直る。その目にはうっすらと涙がたまっている。
「あなたが・・・村に来たことです」
シリルは氷漬けの村人の前に行き、氷を触る。
「氷の魔法・・・これを使えば偽物の橋をつくることができる。
霧の中にドラゴンの姿をつくれば亡霊が出たように見えます」
シリルは胸に手を当て、再びシユウの方を向く。
「そしてあなたなら、村人を連れ去ることも・・・」
「ま・・・待ってくれ!!俺は魔法なんか使えな・・・」
「でもあなたが魔導士だと考えるとすべてつじつまが合うんですよ!!」
シリルはシユウの言葉を遮り、大きな声を出す。そしてシユウに視線を移す。
「この事件の犯人は、あなたですね。シユウさん」
その頃・・・本物のシリルは・・・シリルside
「も〜!どこ行っちゃったのよあの子!!」
「落ち着けよ、シャルル」
「そうだよ〜!シャルル〜」
俺たちは今はヨシノちゃんの家でお茶をごちそうになっている。シャルルはヨシノちゃんが家の中にいなくてソワソワしている。
「一人で出歩くなっていっておいたのに・・・」
「まぁまぁ。ヨシノちゃんなら大丈夫だよ」
ウェンディもシャルルをなだめるが・・・シャルルは落ち着きなく家の中をウロウロする。すると・・・
「何かしらこれ・・・」
「どうしたの〜?」
シャルルが何かを見つけ、俺たちは近づく。シャルルが拾ったものは・・・紙?
「普通に紙じゃない?それ」
「ゴミ箱から出ちゃったのかな?」
俺とウェンディはシャルルの持っている紙を見てそう思う。しかしシャルルは何かを感じたのか、その紙を広げてみる。
「ちょっと!!これ!!」
シャルルはその紙を広げると慌てて俺たちに渡す。俺はそれを見るとそこには文が書いてあった。
[大事な話があるんだ。明日、竜の谷で会いたい。シユウ]
俺はそれを読んでヨシノちゃんがどこに行ったのかを理解する。ウェンディもその手紙を見て気づいたようだ。
「行こう!!ウェンディ!!」
「うん!!」
俺たちはヨシノちゃんが向かった竜の谷へと走っていった・・・
竜の谷にて・・・第三者side
ドン
「きゃあ!!」
シリルはシユウの放った魔法をギリギリで避ける。シユウの魔法が当たった場所は一瞬にして凍ってしまっていた。
「せっかく穏便にしまそうと思ってたのに・・・」
「し・・・シユ・・・」
シリルはシユウを向くと、そこには先程までとは違う
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