4部分:第四章
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同じでね」
「同じ?」
「同じでかい」
「うん、面白かったよ」
こう言うのだった。
「とてもね」
「同じで面白いって」
「そういうものかな」
「いや、特に高貴な種族とか卑しい種族はないんだね」
だがガリバーはだ。いぶかしむ友人達に対してさらに話すのだった。
「そういうものなんだね」
「言っている意味がわからないが」
「とにかく君は楽しめた」
「それは間違いないと」
「間違いないよ。そういうことだから」
ガリバーはフウイヌム達と自分達を頭の中で重ね合わせていた。それはいい部分も悪い部分も全て含めて見事なまでに重なった。本当に何もかもが同じだった。違うのは外見だけだがそれはもう彼にとっては気にするまでもないことだった。そういうものだった。
馬人 完
2010・8・4
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