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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第2章 戦地赴任
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女の部下を絶対的に信頼するというのには感銘を受けたといってもいいだろう。
結果として、私たち第1小隊はその任務を完遂した。
私とリリー・ボールドウィン1等兵が先鋒で最初に敵塹壕に侵入をはかり、私は敵の機関銃射手をトマホークの一撃でドロップアウト(訓練中戦死判定)させ、隣にいたやつも逆胴でやっつけた。
その次に敵の塹壕陣地指揮所に踏み入った。その途中で、何人もの装甲兵がいたが、向かってくるたびに面だったり、抜き胴だったりの流れ技でやっつけた。
敵の塹壕陣地指揮所には敵役の中隊長がいたが、フラッシュパン投擲後に彼を一撃で仕留めた。
「想定終了」
機械音がヘッドセットから聞こえ、ヘルメットを外した。
その後宿舎に帰って、シャワーののちに反省ミーティングが行われた。
作戦はどんなに成功しても、やはりどこかにミスがある。
これはとても大切なことだ。会議にはいつも士官の出席が義務付けられているが、第2中隊の下士官は全員見に来るし、兵士も歩哨任務がなければ必ず見に来る。
とても意識の高い中隊であったし、何よりもアットホームな中隊だった。
ケン大尉は良きおやじといった感じでレナ准尉は面倒見のいい姉貴といった感じで、階級、年齢を超えてお互いを尊敬し、切磋琢磨していける最高の中隊だった。
私は入隊から1か月後宇宙歴789年5月1日付を持って上等兵に昇進し、演習成績抜群および、基地内での帝国軍潜伏工作員逮捕の功績ということで、第2級功労章と辺境地勤務従軍章を授与された。
この基地内での潜伏工作員逮捕というのが、これがたまたま司令部前を通りかかた時に一人の民間人がコンピューター制御室のカギを壊そうとしていたところをたまたま、私に見られてしまったという何とも間抜けな話であるが、彼は見られたことに気づき私に襲い掛かってきたが、そんな間抜けな奴にやられるほど私は軟ではなかったので一発で投げ飛ばして取り押さえてやった。
その後の憲兵隊の取り調べで、彼は自分から工作員であることを自白しさらにこのヘンシェル星系区の隣のオリオン星系区に対する帝国軍による大規模な攻勢があることまで自白したのだった。これはこのヘンシェル星系区の憲兵隊がかなり強引なやり方ではかせたものらしく、彼はその後首をつって死んでしまった。
この「帝国軍来襲か」という情報はオリオン星系区にすぐさま伝えられ、カーラ=テーベの第122巡洋艦群・第14駆逐艦群の増援派遣を星系区司令部は命じたが、ラッセル准将は
「敵の陽動の可能性あり」としてこれを拒んだが、星系区司令部はこれを退け増援としてこの2個巡洋・駆逐艦群はオリオン星系区に向かった。
これにより、衛星群を宇宙空間で防衛する能力の半分をそがれたカーラ=テーベに
「帝国軍来襲」の報が入ったのは、増援艦隊がオリオン星系区に向かった14日後の宇宙歴78
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