第2章 戦地赴任
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時わかったことであったが、私とロイ予備役中尉は袋をかぶせられていたのだった。そのあと私が見たものは
「ロイ中尉!シュナイダー1等兵!
入隊おめでとう!!!」
と書かれた大きな布だった。
そして、その下には100人ほどの筋肉質な男たちが立っていて、一人が私たちに近寄って
「貴君らの入隊を歓迎する!
私はこの中隊の指揮官ケン・モトハシ大尉だよろしく!」
と言って、こののちの私の士官候補生時代の主任教官は図太い手を差し出してきた。
私も筋肉には少しは自信があったもののこの大男には到底かないそうになかった。
その後、歓迎パーティーが始まり朝の3時まで続いた。
その翌朝朝8時の中隊朝礼時に正式に私とロイ予備役中尉はこの第3中隊に配属された。ロイ予備役中尉は中隊幕僚兼中隊機関銃小隊指揮官任命され、私は第1小隊第2分隊に配属された。
ここでの実戦演習は訓練生時代の比ではなかった。
朝起きてから昼までひたすらトレーニングそして、昼から中隊対抗で模擬戦闘訓練に明け暮れた。
第1小隊指揮官であるレナ・アボット准尉は女性ではあるが、上級白兵戦資格を持ち体力検定も男性隊員でも厳しいといわれる特級を保持し続けるとんでもないスーパーマッチョな上官だった。
中隊対抗模擬戦闘訓練では常にトマホークを持ち最前線へ真っ先に攻撃を仕掛けに行くのは第1小隊の任務であった。
あるとき、模擬訓練中の出来事である。
第1小隊は味方中隊が陽動作戦を行い、敵の防御陣の攻撃が味方陽動部隊に集中している隙をついて敵の陣地の奪取を図るのが任務であった時。
敵の防御塹壕まで匍匐前進で前進、接近しあと敵陣まで100メートルというところであった。そのとき彼女は
「第3分隊はライフルないし機関銃を使って側面援護
第1分隊、第2分隊は私についてこい」
といった。これは戦術的にはあまりよろしくないものであった。
というのも、我々の使っているライフルは通常のM11 6.5oレーザーライフルではなく擲弾装甲兵の装甲服をいとも簡単にぶち破ることのできるM15 7.5oレーザーライフルだった。このライフルは発射音がM11に比べると圧倒的に大きく敵に狙撃されているということにきずかれてしまう可能性が大いにあった。このことから、移動していない側面援護の第3分隊がやられる可能性があるのである。しかし、全員を一発で仕留めることができれば話は別だが。
しかし、彼女は自分の部下に絶対的信頼を置いていた。
部下の誰一人も射撃を外さないということを。
彼女自身元々狙撃手出身で、この第1小隊もいわゆる「特級射手」の割合は実に7割以上。という射撃優秀小隊であった。
私は、白兵戦も好きであったが射撃も好きであった。しかし、白兵戦のほうに重きを置いていた私としてはいささか、不満でもあったが彼
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