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ドリトル先生と二本尻尾の猫
第八幕その七

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「二人を」
「告白まで、ですね」
「導けば」
「それでいいですね」
「僕達は妖力がないから」
 先生はお静さんにこのことも言いました。
「だからね」
「姿を消したりですね」
「出来ないからね」
 それで、というのです。
「そこはお静さんのお仕事になるね」
「その通りですね」
「じゃあね」
「はい、お任せ下さい」
 お静さんは先生ににこりと笑って答えました。
「お嬢様の為ならです」
「まさにだね」
「一肌でも二肌でも」
 それこそ、というのです。
「やってみせます」
「それじゃあね」
「やってみせます、恋とはです」
 こんなことも言うお静さんでした。
「結ばれてこそです」
「いいものだっていうんだね」
「それが私の考えです」
 恋愛に対する、というのです。
「もっとも浮気はいけませんが」
「そうした恋愛はだね」
「私は駄目だと思いますが」
「今回みたいな時はだね」
「是非です」
 何としても、というのです。
「結ばれるべきですから」
「だからだね」
「私は頑張りますよ」 
 猫のお姿のまま言うのでした。
「絶対に」
「そうしてね、ただね」
「ただ?」
「僕達もね」
 先生達もというのです。
「見守るから」
「お二人と私を」
「その時はね」
「そしてね」
 ジップがお静さんに言ってきました。
「何かあれば」
「その時はなのね」
「僕達でよかったら」
「助けてくれるのね」
「そうさせてもらうよ」
 是非に、というのだ。
「僕達にしてもね」
「じゃあ頼むわね」
「うん、それじゃあね」
 こうお話してこれからのことを決めたのでした。そして。
 ここで、です、先生はお話が一段落したところで皆に言いました。
「一ついいかな」
「あっ、もうね」
「いい時間だね」
「その時間になったね」
「お茶の時間だよ」
 それになったからというのです。
「飲もうか」
「先生お茶は絶対なのね」
「うん、そうだよ」
 その通りだとです、先生も答えます。
「だから今もね」
「お茶にするのね」
「そうしよう」
 こうお静さんにも言うのでした。
「お静さんもね」
「お願いするわ、けれど」
「けれど?」
「先生レモンティーは飲まないわよね」
 お静さんがここで尋ねたのはこのことでした。
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