第二十六話
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が付いたら既に電車の中だった。
それから母さんに連れられて移動する事4時間。
段々とうっそうと茂っていく緑が恨めしい。
なにやら御神流恒例の山篭りでの修行らしい。
…まあ、それ自体は良いんだけど、普通3歳を過ぎたばかりの子供をこんな山奥に連れて行くかな。
そんな事もよりも気になるのが、山に入る前に立ち寄った村で聞いた噂話。
何でもこの山には昔神社仏閣を次々と襲った化け狐を封じた祠があるのだそうな。
え?なにそれ?
もしかしてとらハ3に出てきた久遠の事ではあるまいな?
そして村人からの情報なんて古典的なフラグなのか?
まあ、俺達親子が来たから封印が解かれるなんて事にはならないだろう。
そんなことはさて置きながら俺と母さんは人の入らない山奥に踏み入って一日中修行をして夜は川の近くにテントを張り野宿と言った感じの日々を数日送っている。
いやしかし、実際体験して見て思うのだけど、この修行は三歳児には早いのではなかろうか?
朝から昼間では型の稽古。
昼からは2人で日が落ちるまで実戦形式の試合。
夜は夜で暗闇の中で飛針や鋼糸を避ける訓練と、忍者時代が無ければぶっちゃけ根を上げて逃げ出していたと思う。
そんな修行の日々が数日過ぎたある日。
俺は迫り来る母さんの攻撃を時には避け、時には受け流しなどしながら訓練に耐えていたのだが、余りにも当たらない俺に業を煮やしたのか、母さんは御神流の奥義の一つである『神速』を使って俺を攻撃してきやがった。
母さんの体が一瞬で消えたかのような速度で移動したのを感じ取った俺は無意識に写輪眼を発動、その一撃をギリギリで回避して見せた。
「神速による攻撃をたった三歳児にかわされるなんて母さんちょっと凹むわ」
いえいえ、オーラやチャクラによる身体強化も無しにその速度へ到達できるあなたや御神、不破一族の方がおかしいですから!?
あ…俺も一応その血を継いでいるのか…
「それにしてもあーちゃんは天才ねぇ。このまま行けば当代最強と言われた静馬さんを越すのも時間の問題かも知れないわね」
母さんに褒められたが俺は自分が避けた後ろにあった祠が真っ二つになっているのを見つけて冷や汗を垂らしていた。
全く手加減なしで全力で当てに来ましたね?
しかも竹刀のはずなのに何故か後ろにあった祠が真っ二つに割れているのですが…
これを食らったりしたら…ぶるぶるっ。
って!問題はそこじゃない!
訓練に夢中になりすぎて、いつの間にか森の奥のほうに来ていたようだ。
そして俺が避けたために母さんに真っ二つにされている祠が一つ。
…
…
…
なにやら黒い靄が割れた祠から噴出しているのですが…
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