竜の宝
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さいよ」
「だ〜って、[果たし状]って一度やって見たかったんだもん!」
「じ・・・自由だね〜・・・」
ヨシノのしょうもない理由にあきれる四人。そんな中シャルルはヨシノに気になっていた質問をする。
「そういえば、アンタ魔法は誰に教わったの?」
「お母さん!!うちのお母さんの家系が魔導士なんだ!村で唯一の魔導士一族なんだよ!」
シャルルの質問に嬉々として答えるヨシノ。それを見ているウェンディとシリルは話ずらそうに言う。
「・・・やっぱりこの村の魔導士はヨシノちゃんだけだよね」
「どうしたのきゅうに?」
「昼に俺言ったでしょ?あの橋のトリックは氷の魔導士がやっていることなんだって。最初は外部の人間がやってるのかとも思ったんだけど・・・」
「もしかしたら村の人の中に・・・」
シリルとウェンディの推測を聞いたヨシノは怒る。
「魔導士は私だけだよ!!村の人を疑わないで!!」
「ご・・・ごめんヨシノちゃん」
「す・・・推測だから・・・ごめんね」
ウェンディとシリルはヨシノに謝る。ヨシノは我に帰り申し訳なさそうな顔をする。
「・・・ごめん。みんなとは生まれたときからずっと一緒だから、疑いたくないの・・・」
ヨシノはそういって顔を隠してしゃがむ。それを見たシリルとウェンディもその場に腰をおろす。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
しばらくの沈黙・・・
「・・・っていうかシリルとシユウっていい感じですよね?」
「敬語!?」
「いや待て!!それはおかしい!!」
顔を上げたヨシノはふてくされた顔で言う。ウェンディは突然の敬語に驚き、シリルはまさかの発言に驚く。
「お前・・・俺は男だからな!!」
「男同士の恋愛も私好きだよ?」
「そういう問題じゃねぇ!!」
ヨシノのまさかの告白・・・ヨシノはそのまま横たわる。
「・・・なんだか、いろいろうまくいかないなぁ・・・」
「・・・ヨシノちゃんは・・・どうしてシユウさんのこと好きになったの?」
「え〜・・・///」
ウェンディの唐突な質問に顔を赤らめるヨシノ。するとヨシノは夜空に浮かぶ星を指さす。
「あの星とおんなじ・・・かな」
「え?」
「どういうこと?」
ウェンディとシリルは意味がわからず聞き返す。
「たくさんある星の中で、なぜか目にとまる星ってあるでしょ?
[なんで]とか[どうして]とかわかんないけど」
「確かにあるかもね・・・」
「うん・・・」
ヨシノの言葉にシリルとウェンディは同意する。
「始めて会ったとき、シユウだけ“特別”に見えたんだ。
他の人を見てもこんな気持ちにはならない・・・シユウだけが“特別”なの」
ヨシノは笑顔になり言う。
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