竜の宝
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の言葉に驚くシユウさん。
「俺とウェンディも、最近今のギルドに入ったんです・・・皆さんすごく優しいし、いい人なんです。だけど・・・なんか気を使わせちゃってる気がするんですよね・・・」
「まだ仲間として認めてもらえてない気持ちになる?」
シユウさんにそう言われ考える。
「それとはなんか違うんですよ・・・皆さん年上だから・・・年下の俺たちを気にしちゃってるのかな・・・って思っちゃって・・・」
仲間としては・・・どうなのかな?認められてるのかどうか・・・よくわかんないな・・・ハッ!!
何言ってるんだ俺!!
「そ・・・そろそろ村に戻りましょう!みんな心配してるかもですし」
俺は話を強引に変えて、立ち上がる。すると突然シユウさんに目を塞がれる。
「まだダメだよ!」
「ちょ!?何すんですか!?」
俺は慌てて手を払おうとするが、
「いいもの見せてあげる。そのまま歩いて」
シユウさんが歩くように急かしてくる。何する気だ?まさか・・・
「シユウさん・・・」
「何?」
「念のため言いますけど・・・俺男ですからね?」
「えぇ!?」
俺がそう言うと心底驚いた声を出す。シユウさん・・・あなたもてすか・・・
「ごめんごめん。女の子だとずっと思ってたから驚いちゃって」
「いえ、よく間違われるので。気にしないでください」
「そっか。まぁいいや。もうすぐだから。歩いて歩いて」
シユウさんに言われて俺はゆっくりと歩く。なんだ。別に変なことをされるわけじゃないんだ。安心した。
しばらく歩くと、シユウさんは手を離す。
「・・・見て、竜の宝って言うんだよ」
そういってシユウさんが見せてくれたのは宝石みたいな石だった。
「すごいきれい・・・」
「この石にはどんな願いでも叶える力があるんだって」
「どんな願いでも・・・?」
シユウさんの言葉に俺は少し驚く。
「どうすればその力を使えるかはわからないんだけど・・・」
シユウさんはそういって竜の宝を手に取る。
「・・・でもシリル・・・君たちにならわかるんじゃないか?」
「え・・・ええ!?」
「この力の使い方を教えてくれ!」
シユウさんは俺に竜の宝を渡してくる。使い方なんて・・・いきなり渡されてもわかるわけないじゃん!!
「ギルドの魔導士ならできるだろ!?」
シユウさんが一歩詰め寄ってくるので思わず後ずさる。
「いきなりそんなこと言われても・・・」
「お願いだシリル!!」
ドン
シユウが俺の後ろの石の壁を叩く。
「これが使えれば消えた人たちだって救えるんだ!!」
シユウさんが真剣な表情でそう言う・・・そっか、この石に本当にそんな力があるなら・・・使い方さえわかれ
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