竜の宝
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ディたちはなるほど、といった顔をする。まぁ、あくまで推測だけどね。
「他には?」
「あとはよくわかんなかったな。霧もすごかったし」
「そっか・・・」
シャルルに質問され、俺はそう答える。ヨシノちゃんはそれを聞いて残念そうにそう言った。
「まぁ、しょうがないわ」
「もう少し何か共通点がないか探してみよ〜」
「うん!」
「だね」
「そうだな」
セシリーの提案によって俺たちはもう少し行方不明になった人たちの共通点がないか調べることにした。
ドタドタドタドタッバンッ
「ウェンディ!!シリル!!」
しばらくするとヨシノちゃんが俺たちがいる部屋のドアをすごい勢いで開ける。
「ヨシノちゃん?」
「どうしたの?」
「ど・・・どうしよう・・・お父さんが・・・お父さんが・・・」
ドアを開けたヨシノちゃんは涙を浮かべ、少し震えている。どうしたんだ?
「お父さんがドラゴンに連れていかれちゃった!!」
「「えっ!?」」
ヨシノちゃんの言ったことに驚く俺とウェンディ。俺はヨシノちゃんのお父さんが寝ている部屋に向かう。
バンッ
「本当だ・・・」
「そんな・・・」
俺とウェンディが部屋につくとそこには眠っているはずのお父さんの姿はない・・・
「ど・・・どうしよう・・・ウェンディ・・・シリル・・・」
ヨシノちゃんは泣きながら俺たちにしがみつく。
「落ち着けヨシノちゃん」
「・・・そうだ!どこかに出掛けただけかも」
「違うよ!!あんなケガでどこいくの!?」
俺とウェンディはヨシノちゃんを落ち着かせようとするが、ヨシノちゃんは顔を押さえて泣き出してしまう。
でも・・・どこに行ったんだ?あんなケガをしてるって言うのに・・・
俺が悩んでいるとウェンディが
「もしかしたら・・・」
「ウェンディ!?」
「ちょっと!?」
「どこいくの〜!?」
ウェンディがどこかに走り出してしまう。
「お父さん・・・お父さん・・・」
「ヨシノちゃん落ち着いて」
俺は泣いているヨシノちゃんの背中を擦る。それにしてもウェンディはどこに・・・
「あ・・・」
俺はさっきまで俺たちが話していたことを思い出す。もしかして・・・あの話を聞いて、竜の谷に向かったんじゃ・・・
それなら・・・
「行くよヨシノちゃん!!」
「え?どこに・・・」
「お父さんのいるところだよ」
俺はヨシノちゃんの手を握り家を飛び出す。ウェンディはさっきそれに気づいたんだ。たぶんウェンディも同じように向かってるはず・・・
俺たちがしばらく走ると、俺の予想通りウェンディと一緒に傷だら
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