竜の宝
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使った方がいいわよ」
「何よ猫のくせに・・・」
「何よクリオネ頭・・・」
セシリーとヨシノちゃんはなぜ地図を作ったのかわかってないみたいだった。
シャルルに頭を使えと言うとヨシノちゃんはシャルルとにらみあってしまう・・・何やってんだか・・・
「お前ら・・・少し落ち着け」
「シャルル!ヨシノちゃん!今はそんなことやってる場合じゃないでしょ?」
俺とウェンディが割って入ると、二人は落ち着きを取り戻し、にらみ合いをやめる。
「いい?まずは一つ。事件は半年前から突然始まってるわ。
つまり半年前に村に何か変化があったはずよ」
シャルルは腕を組みながら言う。地図を見て確認すると・・・最初にいなくなった人は確かに半年前にいなくなっていることがわかる。
「半年前かぁ・・・」
「ヨシノちゃん、何かわかんない?」
俺がヨシノちゃんに聞くとヨシノちゃんは何かを考えている・・・その表情は心当たりがあるような顔に俺には見えた・・・のだが
「・・・別に、何も」
「そっか・・・」
「ふ〜ん・・・」
ヨシノちゃんは首を横に振り、そう言った。ヨシノちゃんは村を守りたいって言ってたし、何かあるなら教えてくれるだろう。さっきの顔は俺の勘違いだったかな?
「それからもう一つ」
シャルルは地図のあるところを指さす。その指をさした場所は・・・竜の谷。
「人が消えたのは全て竜の谷の近く!おそらく・・・谷に人を近づけたくない理由があるのよ!」
「「「!」」」
シャルルに言われウェンディたちは驚いた顔をする。確かに竜の谷の近く・・・しかもよく見ると、徐々に竜の谷から離れていっている・・・よほど近づけたくない理由があるんだな・・・
「じゃあ・・・橋の怪現象も昨日のドラゴンも・・・」
「僕たちを谷から遠ざけるためなの〜!?」
「たぶんね・・・竜の谷を調べればきっと何か出てくるわ」
シャルルはそう言ったあと、俺に視線を移す。
「シリル・・・アンタ昨日谷を調べたとき・・・何か分からなかった?」
「そうだな・・・」
俺は昨日谷を調べたときのことを思い出す。わかったこと・・・あれくらいしかないな・・・
「橋のトリックぐらいしかわからなかったよ」
「「「「橋のトリック?」」」」
四人は俺に視線を向ける。
「昨日あの橋を見てたら途中で光ったような気がしてさわってみたんだ。そしたら、あの橋は氷でできた橋だってことがわかったよ」
「氷でできた橋・・・」
「そう。しかも強度的にはかなり弱い氷でできてたみたいだから、人が乗ると簡単に壊れる。でも氷の魔導士なら・・・あれくらいの橋、簡単に復元できる。だからいかにも壊れた橋が突然直ったように見えたんだと思うよ」
俺が説明するとウェン
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