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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………
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様に思っても気になって仕方がない。恐らくすずかも同様だろう。
事件が起こったなら起こったで教えてくれる位良いだろうと、疲れからか身勝手な考えが次々と浮かんでくる。

「………もう!!」

怒り任せに地面に落ちていた小石を蹴り飛ばすと、小石が何かとぶつかって跳ね返ったのが分かった。

「行けない、何かにぶつけちゃった?」

車に傷でも付けて、持ち主でもいたら………と最悪な状況を思い浮かべたが、特に視線の先にはそう言った物は無かった。

「良かった………ん?」

今歩いている場所は丁度、電灯の光が当たっていない場所で、良く見えない場所であったのも原因だろう。
よくよく見ると、小石が跳ね返った場所に人がうつ伏せで倒れていた。

「よ、酔っ払い………?」

からまれると厄介だな………と思いながら様子を伺う。
しかし倒れていた人は微動だにしない。

「だ、大丈夫ですか!?」

流石に不味いと思い、アリサは慌てて仰向けにして声を掛けてみた。

「えっ………」

そしてその人物にアリサは言葉を失う。
長い長髪で服はライダースーツの様な全身に張り付くようなスーツでその上に白いロングコートを羽織っているだけの姿でいかにも怪しい恰好だが、そのスーツには所々に血痕が付いており、頭からも少し血が流れていた。

そしてなにより………

「零……治………?」

その顔は音信不通の零治にそっくりだった………



















「鮫島どう?」
「頭に傷を負っていますが大事には至らないと思いますが、ちゃんと検査した方が言うでしょうな。明日私が病院へお連れ致します」
「ごめんなさい、鮫島も忙しいのに………私も行きたいんだけど………」
「お嬢様も今の時間までアルバイトでお疲れでしょうし、明日は講義で大変でしょう。明日は私にお任せ下さい」
「ありがとう、何かあったら連絡して」
「かしこまりました………」

不意に出会った零治に似た少年。
似たとは言えかなり似ていて本人だと言われれば信じてしまうほど似ている。

「………やっぱり繋がらない」

風呂から上がった後、念の為連絡を入れてみたがやはり繋がらなかった。

「……まあいいわ、明日本人に確認しましょう。ふぁ………」

小さく欠伸を零し、アリサは布団に潜り眠りについた………










「じゃあお願いね」
「はい。いってらっしゃいませお嬢様」

執事の鮫島にそう言い残し、アリサは家を出た。出る前に様子を確認したがまだぐっすり眠っていた。

(本当に零治………?髪がかなり長くなっていたけど………それに何
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