第5話 妖精との出会い
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「は〜、ようやく終わったね」
「そうだな、七耀石探すために魔獣を片っ端に倒してたら三日も掛かったからな」
「そうよね、リィンは大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。というかシャーリィと戦うよりは遥かにマシだよ……」
『ああ……』
僕が遠い目になり二人は同情するような視線を向けてきた。
赤い星座との接触から三ヶ月が過ぎ僕は戦場での実戦を乗り越え猟兵として成長した。その結果お父さんにもある程度認められ仕事に参加できるようになった。
僕はこの三ヶ月で猟兵として数々の仕事をこなしてきた……のだが何故か赤い星座と鉢合わせになることが多かった。大きな仕事どころか小さな護衛の仕事でも僕は赤い星座?????シャーリィと出会ってしまった。
あの日以来シャーリィは僕を見つけると直に向かってくるんだけど、その度に迎撃しているが何故か出会う度にシャーリィは強くなっている。流石はオルランドの血を引く者、戦えば戦うほど強くなるようだ。
「一週間前にも出会っちゃうし……もう向こうが僕の動き把握してるようにしか見えないんだよね」
「ご、ご愁傷様だな。本当に……」
今回は西風の旅団に二つの依頼が来ていた。ひとつは紛争地帯の介入、もうひとつが七耀石を取り戻すという依頼だ。シャーリィに会いたくなかった僕はシャーリィが興味なさそうな七耀石側の依頼について来たというわけだ。
「ふぁ、気がぬけたら疲れたよ、二人とも早くアジトに帰ろう……」
((目が死んでる……))
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森の中にある西風の旅団のアジト、その入り口にはマリアナ姉さんが立っていた。
「あ、姉さん、ただいま」
『お疲れ様です、姐さん』
「あらリィン、お帰りなさい。貴方達もご苦労様。リィン、帰ってきて早々に悪いんだけどルトガーが貴方に用があるらしいの」
「団長が?一体何の用なんだろう」
僕はマリアナ姉さんとカイト達に別れを言って団長がいる部屋に向かった。
「団長、失礼します」
「おお、来たかリィン」
団長がいる部屋にノックをして入室する。西風の旅団はゼムリア大陸のいろんな場所に隠れ家を持っておりこのアジトもその一つなんだけど団長が使っている部屋はどこも散らかっているな。
「帰ってきたばかりで悪かったなリィン、依頼は達成できたか?」
「はい、皆の手助けもあり何事もなく依頼を終えました」
「そうか、無事に終わったならいい。だが油断するなよ、人間は慣れ始めた時に失敗しやすいもんだ。特にお前は無茶しやすいから仲間との連携は心がけておけ、分かったな?」
「分かりました、もしかして僕を呼んだのはその事を伝える
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