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EVANGELION ANIMA〜もう1つの可能性〜
参話 変わる世界(後)
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腕が完全に再生しこちらを睨むエヴァ四号機。
「アスカくるよっ!」
『人の心配しないで自分の心配したら?』
第2ラウンドのゴングが鳴った。


「弍号機パイロットの復活だけでなはくシンジまでもが…」ターミナルドグマへと続く通路をゲンドウは一人で歩いていた。
「計画が大きくずれている。この修正は容易くないな…」
[スッ…ピィー]
カードをスキャンし、ロックをはずす。
[ギギギギギ]
大きな扉の向こうには、十字架に貼り付けられた第2使徒【リリス】と…
「赤木博士…」
ゲンドウに拳銃を向けているリツコ…
「おまちしておりましたわ。
ここから先は、貴方の思い通りにはならないわ」
「思い通りにならないとは…一体どうするつもりだね?」拳銃など気にしていないかのように淡々と喋るゲンドウ。
実際に拳銃などどうも思ってない。
「貴方を殺して私も死にます。よくある話でしょう?安っぽいドラマに」
「……そのちっぽけな拳銃でかね?」ちっぽけとは言えど十分に人を殺せる。
「いいえ、
先程MAGIのプログラムを変えさせていただきました」
「…」
「母さん、娘からの最後の頼みよ。一緒に死んでちょうだい」
[ピッ]
自爆装置のスイッチを押す。…が、



「!」
爆発が起こる気配はない。
「作動しない!?何故!?」
MAGIのコントローラーの画面には、
『MELCHIOR:1 承認』
『BALTHASAR:2 承認』
『CASPER:3   否定』

「カスパーが裏切った!?」
最後の最後にカスパーが裏切った。MAGIの自爆装置は、『メルキオール』『バルタザール』『カスパー』の3台が承認しなければ作動しない。
「母さんは、娘よりも自分の男を選ぶのね…」
[チキ…]
「赤木リツコ君」
顔を上げるとゲンドウが拳銃をこちらに向けて立っていた。先程とは、正反対の状態だ。
「今まで君は、本当によくやってくれた…愛していた」変わらぬ表情で告げるゲンドウ。
[パァンッ]
拳銃が火を吹く。
[…ドサッ]
発砲とほぼ同時にリツコが倒れた。弾は急所に当たっている。すぐに救助しても助かる見込みはゼロに等しいだろう。
「君には、いや君達母娘には本当に感謝しているよ…」倒れたリツコに感謝の言葉を伝える。本心かどうかは定かではない…。


[ガキィィイ]
「うぉぉぉぉっ!」シンジが四号機の地面に押さえつける。
[ギギギィ…]
「うっ…」四号機は力押しで脱出しようとしている。全体重を掛けて何とか押さえられてはいるが少しも油断できない。
「アスカッ!」シンジは弍号機へ合図をだす。
この作戦は、シンジが囮役となり四号機と正面から戦いシンジの合図が出たら身を隠していた弍号機が背後に回り込みプラグを抜き取るといったもの
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