竜の谷
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・」
「どうしたのかしら・・・」
「誰かに襲われたとか〜?」
「・・・」
俺たちはヨシノちゃんたちに聞こえないようにコソコソと話す。さっきの儀式といい、ヨシノちゃん父のケガといい・・・もしかして・・・これが怪現象と関係しているのか?
「さっき友達になったの!うちに泊めてもいいでしょ?」
「かまわないよ」
ヨシノちゃんは俺たちが家に泊まれるようにお父さんに聞いてくれてるみたいだ。めっちゃ優しいわ。助かります!!
「やったぁ♪今夜は悪い男の話、いっぱい聞かせてね!ウェンディ!シリル!」
「!?」
「「やめてぇえ!!」」
ヨシノちゃんはピースをしながら俺たちにそう言ってくる。悪い男って言い方やめてくれよ!!お父さんびっくり来てるじゃんか!!きっとすごい勘違いされてるよ俺たち!!
その日夜・・・
「はぁ〜・・・気持ちよかった〜」
「本当だね〜」
俺とセシリーは一緒にお風呂に入って、ちょうど今上がったところである。セシリーはメスだけど、別に猫だから関係ないだろう、ということで一緒に入ったりしている。というかセシリーは風呂でも遊び出すからウェンディだけに任せると大変だから俺が一緒に入ったのだが。
「でも泊めてもらえてラッキーだったね〜」
「本当そうだね。村に宿みたいなところ見当たらなかったし・・・」
ナナル村は小さい村なので宿屋みたいなところはもしかしたらないのかもしれない。そう考えるとヨシノちゃんに出会えたのは本当にラッキーだったな。ウェンディとも仲良さそうだし。
俺たちが次に風呂に入ることになっているウェンディたちを呼びにいこうとすると・・・ヨシノちゃんとヨシノちゃんのお父さんが話している声が聞こえてくる。
そちらに向かうとウェンディも部屋の前で足を止め、話を聞いているようだった。
「・・・でさ、今日も広場で変な儀式してるの。バカみたい!」
「そんなことを言うなヨシノ」
ヨシノちゃんは昼間の儀式のことをバカにしてるようだな。まぁ、俺もなんであんなことしてるか分からないから変なものにしか見えなかったけど。
「みんなドラゴンを鎮めようと真剣なんだから」
するとお父さんのその言葉で俺たちは顔を見合わせる。さっきの儀式は・・・やっぱりドラゴンに関係しているのか。ちょっと詳しく聞いてみるか。
「すみません。その話、詳しく教えてもらってもよいですか?」
俺は部屋に入りながら二人に言う。二人は一瞬驚いたような顔をするが、お父さんはすぐに冷静な顔に戻る。
「・・・悪いが、村の者以外に話すことでは・・・」
「なんで!?隠すことないじゃん!!」
お父さんの言い分にヨシノちゃん
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