竜の谷
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となんだよ!!だからいいことなんだよ!!
「ありがとシユウ♪」
ちなみにヨシノちゃんはシユウに目をキラキラさせながら手を振っている。ウェンディも手を振っているが俺は舌を出して「ベーッ(・┰・)」とする。突然出てきた奴にウェンディをやるもんか!!
するとシャルルはヨシノちゃんを見て
「あんた・・・わかりやす〜い片思いしてるわね」
「えっ!ヨシノちゃんってシユウさんのこと・・・!?」
「ウェンディ、気づいてなかったの〜?」
「かなり分かりやすかったけどな」
俺たちはからかい気味にヨシノちゃんに言う。するとヨシノちゃんはこちらを向く。
「まさかウェンディとシリルも・・・!!やっぱり!!こうなると思ってたのよ!!」
「ないないないないないってば!!」
「ありえねぇよ。そんなこと」
てかやっぱりってなんだよ!!
「じゃあ誰が好きなの!?」
ヨシノちゃんはウェンディに顔を近づける。ウェンディは俺をチラッと見る。もしかして・・・
「そ・・・そんな人いないよ〜!!」
マジか・・・今のは「シリルだよ!」って言うノリじゃなかったのか・・・
「ありえない!!乙女はみんな身近なイケメンに恋するものでしょ!!」
「でしょって言われても・・・そもそも身近にイケメンなんて・・・」
するとウェンディは誰かの顔を思い浮かべたようなそぶりを見せる。だ・・・誰だ?
「べべべべ・・・別に私、女の子みたいな人とか炎を食べるひとか、すぐ服を脱ぐ人に恋したりしてないもん!!」
「何その変態たち・・・まぁ、いいわ。シリルは・・・ってどうしたの!?」
ヨシノちゃんが俺に質問してくるけど・・・俺は分かりやすくいえばorzになっている・・・女の子みたいな人って・・・どう考えても俺だよな・・・
「だ・・・大丈夫!?」
「大丈夫だよ・・・ちょっと心が折れただけだから」
「それ・・・大丈夫って言わないと思うけど・・・」
ヨシノちゃんがそういって心配してくれる。でも大丈夫。きっと明日になれば忘れるから。
ヨシノちゃんの家にて・・・
「お父さんただいま!」
「おじゃまします・・・」
「失礼します」
俺たちは今ヨシノちゃんの家に来ている。ヨシノちゃんが扉を開けてくれて俺たちは中に入って挨拶をする。するとそこではヨシノちゃんのお父さんが迎えてくれた。
「おかえりヨシノ。見かけない子たちだね」
俺たちは迎えてくれたヨシノちゃんのお父さんを見て驚いてしまう・・・だってヨシノちゃんのお父さんはベッドに寝たまま、体中に包帯を巻いた痛々しい姿をしていたのだから・・・
「ひどいケガだね・・
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