暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico20笑顔〜Reinforce Eins〜
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く望めないだろう。怪我も負っていないし、体力もあるのだ。ただ純粋にプログラムが破綻し続けて行っているだけ。

「はやてちゃん! アインスさん!」

「来たわよ!」

「ルシル君、私たちに何か手伝える事はない!?」

「何でも言って! 魔力だって何だって貸すから!」

「わ、わたしも魔力少ししか無いけど、どんどん使って!」

「遠慮なんかするんじゃないよ。あたしら仲間だからね」

そこに防護服を私服姿へと戻しながらのなのは達が私の側に集まった。さらに「様子はどうだ?」クロノ執務官や、「アインスさん」リンディ提督、「アインス、しっかり」エイミィまでも私の為に来てくれた。果報者だ、私は本当に。たくさんの人が、私のことを思ってくれている。

「ルシル。膨大な魔力持ちがここまで揃っている。君の好きなように使え」

みんなの視線がルシルへと向く。そのプレッシャーは一体どれほどのものなのだろう。だから「ルシル・・・」名前を呼ぶ。気負わなくてもいいのだと。ルシルは「みんなの魔力、貰い受ける」足元にミッドでもベルカでもない魔法陣を展開。オーディンも使っていた、セインテストの魔法陣だ。

――女神の救済(コード・イドゥン)――

リインを除く主はやて達の足元に同様の魔法陣が描かれ、「っ!?」少しばかり苦しそうな表情を浮かべた。魔力吸収の魔法だ。みんなの魔力がルシルへと流れ込むのを感じる。

「アインス。胸元に少し触れるぞ」

今のルシルは大人の姿であるから少しばかり羞恥心が煽られるが、「構わない」気にしないように努めて了承する。人差し指と中指が心臓付近にそっと触れた。

「おいで、アメナディエル、ソレウイエル、マカリエル、メナディエル、ライシエル」

――秘密を暴き伝える者達(ステガノグラフィア)――

『はい』『ウィ』『ヤー』『シン』『イエス』

私の胸の上にモニターが展開され、背中に1対の翼を持った3頭身の少女が5人と現れた。と、一瞬だが視界が暗転して「ここは、書庫・・・!?」気が付けばそこはどこかの書庫のような場所だった。目の前には宝石のエメラルドのような色彩の円卓があり、私が座っているのはロッキングチェア。

「私は先程まで主はやてのベッドの上に居たはず・・・、夢、なのか・・・?」

体が自由に動く。自らの足で椅子から立ち上がることも出来る。現実ではないことは確かだ。ここがどこなのかを知るために周囲を探索しようと考え、キョロキョロと辺りを見回す。

「四方八方に書棚がある所為でよく判らないな・・・」

空を飛べれば、とそう思ったら「っ?」体が浮いた。試しに、飛べ、と念じてみると思い浮かべた通りに空を飛ぶことが出来た。そして知る。ここが「とんでもなく広い書庫だな」ということを。私が目を
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