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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico20笑顔〜Reinforce Eins〜
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って! だが、ここまで生き長らえて来たんだ! 覚悟は決まった! なんとしてでも君の運命を捻じ曲げる!」
「・・・ありがとう。しかしおそらく無理だ。これは不変の運命なんだ」
『ルシル! 結界を張ったのは君か!? なにか緊急か!?』
クロノ執務官からの通信が入り、ルシルが事情を伝えた。すると『何か手伝えることはないか?』と、クロノ執務官はそう言ってくれた。私の消滅を食い止める手伝いは出来ないか、と。主はやて達だけではない。私を慕ってくれている者は。それがとても嬉しい。
「クロノ執務官、ありがとう。だがルシルにもすでに伝えたが・・・もう手遅れなのだ」
「諦めたらアカン!!」
「そうですよ、アインス!」
すぐ側から聞こえた主はやてと、眠っているはずのリインの声。ルシルの隣へ追いついたフェンリルに抱えられた主はやてと、主はやての腕に抱かれたリインがボロボロと涙を流して私を見ていた。
「クロノ。なのは達に連絡を。はやての家に寄越してくれ!」
『判った! 僕たちも急いでそちらへ向かう!』
通信が切れ、そして私たちは家へと帰り着いた。向かう先は「はやて。ベッドを借りるぞ!」主はやての私室。主はやてを抱えたフェンリルが先行し、「ええよ! アインスを寝かせて!」許可が下りたことでルシルも部屋へと入り、私を主はやてのベッドへと横たえさせた。
「アインス! 居なくなっちゃ嫌ですぅ!」
「ルシル君! アインスを助けてあげられへんか!? わたし、なんだってするから!」
「お願いするです、ルシル君!」
ルシルに懇願する主はやてとリイン。しかしルシルは無言。必死に私の消滅の回避策を考え込んでいる。少し遅れて帰って来たシグナム達も「どうにかならないか・・・?」ルシルへと懇願する。私は自身から質量が消え失せて行っているのが自覚できていた。外見は保っているが、中身が薄くなっていっている感覚だ。
「もう良いのです、主はやて。リイン、シグナム達も。私自身の事だ、よく解るんだ。この運命は変えられない」
「そんな簡単に諦めたらアカンって言うてるやんか!」
ザフィーラが抱えて持って来た車椅子に座りなおした主はやてが私の手を取り、「っ!?」すぐに離した。何故なら手首より先が大きく揺らぎ、霧散しかけたからだ。しかし手を離されると霧散しかけた手が元に戻った。今はまだこの体を保とうと実体化プログラムが頑張ってくれているようだ。
「くそっ! どうにもなんねぇのかよ! ルシル、何か手はねぇのかよ!」
「わ、私の治癒魔法で少しでもアインスの体を維持できれば・・・!」
シャマルが騎士服へと変身し、私に治癒魔法・静かなる癒しを掛けた。負傷治療や体力魔力回復、それに防護服修復の効果がある。しかし効果はおそら
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