暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico20笑顔〜Reinforce Eins〜
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安心して旅立ってくれ」

「うん。安心してね、アインス」

リンディ提督たちにも本当にお世話になった。そのお礼を改めて出来たことが嬉しい。

「シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ」

「「ああ」」「おう」「ええ」

「お前たちには本当に苦労をかけてきた。すまなかったな」

「んなことで謝んなよ・・・! お前だって、あたしらと同じくらい、それ以上に苦しんできたろうが・・・!」

「ああ、その通りだ。お前が気に病むことではない。故に謝らないでいい」

「そうよ、アインス。一緒に苦楽を共にしてきた仲じゃない。今さらそれを謝るのは野暮よ」

「うむ。謝罪は無用だ」

涙を流すヴィータとシャマル、涙を流さないよう努めているシグナムとザフィーラが笑顔を浮かべてそう言ってくれた。ああ、その通りだ。騎士たちに掛ける言葉は謝罪ではなく、「ありがとう」だ。

「・・・ルシル。お前は聡い子だから、なんでも独りで考え、抱え込む癖がある。お前には家族も友人も居る。そう肩肘を張らなくてもいい。みんなで悩み、考え、答えを見つける事も良いものだと私は思う」

子供らしからぬ思考や行動力は、クローンとしての生まれが原因だと知ってはいるが、もう少し子供の部分を出しても良いと思う。欲を言えば、主はやてとも結ばれてほしいが、それは私がいま言うべき言葉でも、言う必要もない言葉。これからの主はやてに任せよう。ルシルは「努力するよ」そう返した。確約はしてくれないか。まぁ、お前らしくはある気もする。

「フェンリル・・・」

「何も心配しないで。私も居るし、はやて達も居るから」

「・・・ああ、任せたよ」

フェンリルも涙で滲む決意の目をしっかりと見、そしてリインへと移す。

「・・・リイン」

「はいです・・・ぐす」

次々と溢れ出る涙を袖で何度も拭うリイン。感情のコントロールがまだ拙いリインには、泣くな、というのも酷か。それでも笑顔を浮かべようと頑張る姿は本当に愛おしく思う。

「リイン。リインフォース・ツヴァイ。名と祝福の風を受け継いだお前に伝えたいことがある。お前はお前だ、リイン。私の代わりなどではく、リインフォース・ツヴァイとしての個人だ。だから気負うことなく胸を張って、強く生きてほしい。・・・主はやてを・・・お支えしてくれ」

「ひっく、ぅく・・・はい・・です・・・はいです!」

涙を拭うことをとうとう諦め、ぎこちなく笑顔を作るリイン。さぁ、最後は私の、私たちの愛する主への挨拶だ・・・。

「・・・主はやて」

「うん。アインス」

「どれだけ言っても足りない程に私は幸せでした。私ほど幸福な魔導書など、後にも先にも存在しえないでしょう。強く支えるもの、幸運の追い風、祝福のエール、リインフォ
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