暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクール・DM
22話
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
蜥蜴と一緒にキングにボコられたライバル」

 四季の言葉に微妙な空気が流れる。……カツキングにボコられたと言う点で脅威かと疑問に思う一誠だが、キングに脅えているドライグの事を何処か低く見ている様子だ。哀れ、二天龍。

 それ以前に……厄介事はオラクルとの因縁や詩乃を狙う敵との戦いだけで十分だ。サーゼクスが嫌いだという以前に、リアスと必要以上に関わるという事は悪魔や三大勢力の問題に巻き込まれると言う事を意味している。
 それ以前に、悪魔の問題に巻き込まれたく無いと言うのが一番の理由だ。……本人にしてみれば無自覚な上に、自分の身を守る為とは言え力を暴走させた。その結果、詩乃は純潔の悪魔を一人殺している。
 青い巨大な龍……ドラグハートの名の由来と言うべきドラゴン。その力を解放した結果、幼い少女であった当時の彼女でさえ、だ。

 アリスの調べではその悪魔は上層部の身内に当たるらしく、今も殺した犯人を探していると言う話だ。幸いにもその悪魔は強力な神器を横取りされない為に身内にも情報を漏らさなかった為、殺した相手が誰か分かっていないらしい。……何処かレイナーレの時と状況が重なってしまうが、それは良いだろう。
 要するにリアスを起点に悪魔に関わるという事は詩乃の事を気付かれる危険と背中合わせと言う事なのだ。だからこそ、必要以上にリアス達とは係わり合いになりたくない。……当然ながら、悪魔側の友人達には自分達の事は秘密にして貰っている。

(そもそも、嫌がる相手を無理矢理悪魔にするって奴も居るそうだろう。そいつもな)

 その悪魔の眷属も無理矢理悪魔にされた者達だったらしく、全員が主の死後に逃走した物の、はぐれ悪魔として全員討伐されている。人を襲う者がいなかった為に四季は見逃していたが、一誠が眷属になる前にリアス達が討伐した者の中にもそれは含まれている。

 一歩間違えればその中に詩乃が居たかもしれない。最悪……

(殺してたかもな……リアス・グレモリー)

 兄への嫌悪とかつての仮想敵と大切な人を殺していたかも知れ無いと言う可能性……それが四季がリアスを嫌悪している理由だ。

「? どうしたの?」

「別に。あんたが嫌いだって再認識しただけだ」

 そう言って手を振って四季は詩乃とカツキング達を伴って立去っていく。これ以上は用は無いと判断しての事だ。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★



「「死ねぇ、五峰ぇ!!!」」

「オラぁ!!!」

 一種の朝の登校の時間帯の日課になっている坊主頭と眼鏡の変態二人の撃退をこなす。

「まったく、朝から騒がしいわね」

「朝から何やってんだか、こいつら」

 地面に倒れ付している変態二人を見下ろし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ