暁 〜小説投稿サイト〜
ウイングマン スキャンプラス編
■2■ 捕獲
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
チャンスを逃さないため、気を引き締めて集中した。
そして美紅に向けてビームを放った。
美紅もジャンプして避けようとしたが、一瞬反応が遅かった。
狙われた上半身には届かなかったが股間に当たってしまった。
痛みはほとんどなかったが、さすがに渾身の一撃が下半身に直撃したので軽い衝撃が走った。
吹っ飛ばされてしまった。
尻餅のついた美紅のパンツは、すでに消滅していた。
「いや〜ん」
慌てて下半身を隠そうとするがコスチュームの裾が短くて隠しきれない。
パンツだけでも恥ずかしかったが、さすがに下半身丸出しで戦うことはできない。
「小川さんっ!?」
思わず声を上げたが、くるみもヴィムに捕えられて動きを封じられていた。
ヴィムは鍛えているだけあって、小柄ながら力強い。
さすがにライエルから幹部を任されているだけはあった。
「くるみちゃん……」
美紅はくるみのことも心配だったが、恥ずかしさが勝っていた。
しゃがみこんだまま、一歩も動けなくまってしまった。
そこをスキャンプラスはつけ込まれた。
もう1発。
ビームは美紅の背中に命中した。
一瞬にして上着は消滅し、ブーツ以外身に着けているものはなくなってしまった。
美紅はしゃがんだまま、さらに身を縮めることしかできなかった。
「広野君……助けて……」



3.
桃子の追及はとどまる事を知らなかった。
「ねえ、リーダー!」
このままとぼけていても桃子は帰らないと健太は考えたので、仕方なく問題ない程度で、答えることにした。
「実は、このあと、人と会うことになっていて……」
その言葉に桃子の表情は驚きに変わった。そして身を乗り出した。
「女の人ですねっ?」
桃子はピンときたのだ。
根拠はまったくなかったが、自信はあった。
「そ、そんなわけないじゃあ……」
口では否定しようとしたが、健太の表情は、それが正解だと言っているようなものだった。
「リーダー、誰と会うんですか?」
健太は答えない。答えるとボロが出てしまうような気がしたからだ。
「わかった! アオイさんですね!」
そう言われるとドキッとした。
事実ではないのにアオイと会うと指摘されたということを一瞬思っただけで、なぜかドキッとしてしまったのだ。
その表情に桃子は正解だと思った。
「違う違う違う! なんでアオイさんと会うのに美紅ちゃんにも内緒にするんだよ!」
なぜか都合よく桃子が誤解してくれたのに、健太も思わず否定してしまった。
それにその否定の仕方も自分で言ってて嘘くさく感じるほどだった。
仕方がない。健太h観念した。
「ピンク、ちょっと来て」
もうくるみももう校内に入っている頃だ。最善の注意を払えば、話しても大丈夫だろう。
ピンクは少し戸惑いながら健太に続いた。
図書室には図書委
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ