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ウイングマン スキャンプラス編
■2■ 捕獲
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わいそうだわ」
そう言って右手を上げた。
「人目に付くといろいろ困るのはこちらも一緒だしね」
ヴィムの手の動きに合わせて周りが一瞬にして壁にに覆われた。
そして、その壁で天井まで覆われて、美紅たちが1つの建物の中に閉じ込められたような状況となった。
建物の中には人1人入るようなカプセルも何体か姿を現した。
美紅とくるみの目には、そこは研究室のように見えた。
「これなら安心よね」
そう言ってヴィムはニヤリと笑った。
「いや、そういうことを言ってるんじゃないんだけど……」
建物の中だから裸にしていいというわけではない。
くるみはそういう思いでツッコミを入れたのだけれど、ヴィムはまったく耳を貸す様子はなかった。
「いろいろ調べさせてもらうわよ、覚悟しなさい」
ヴィムのそのセリフを合図に、スキャンプラスは美紅にむけてビームを放った。
パンツ丸出しの現状は恥ずかしいが上半身にビームを食らえば、胸までさらけ出してしまうことになる。
そんな恥ずかしい目には遭いたくはない。
顔を赤らめながらも立ち上がって、咄嗟にビームを避けた。
「オッケーオッケー。なかなか機敏じゃないか。だったらこっちを狙うまでだ」
そう言ってスキャンプラスはくるみにビームを放った。
「くるみちゃん、危ない!」
自分が標的になることを予想していなかったくるみは咄嗟に避けてはみたものの、肩にビームが命中した。
痛みはあまりなかったが、衝撃と同時に着ていたダッフルコートが消滅した。
「え? 何?」
ビームに当たれば服が消滅してしまうことは美紅を見てわかっているはずだったが、自分の服が消えたことはやはり衝撃的だった。
「くるみちゃん、逃げて!」
叫ぶ美紅の声も頭には入ってこなかった。
狙われている実感がうまく持てなく、体を思い通りに動かせることができなかった。
ビームに対して思わず手を出てしまって、腕に当ててしまった。
すると今度はシャツが一瞬にして姿を消した。
くるみの上半身を隠しているのはブラジャーだけになった。
「えっ!? イヤ、きゃああっ!」
くるみは尻餅をついた。起き上れない。
さっきまではプラス怪人に対しても強気だったくるみだが、実際に攻撃を受けるとその凄さに思考が停止してしまっていた。
「くるみちゃんっ!?」
このままではくるみはすぐに捕まってしまう。
くるみは多くの人間を魅了できるスーパーアイドルだが、身体的には普通の人間なのだ。
でも、自分は今、ディメンションパワーを使うことができる。
それにいつもは助けてくれる健太がここにはいない。
くるみを守ることができるのは自分しかいないのだ。
今は自分が恥ずかしがっている場合ではないと美紅は戦う決意を決めた。
ジャンプをし、スキャンプラスに跳び蹴りを決めた。
「うわあっ!
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