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ウイングマン スキャンプラス編
■2■ 捕獲
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の攻撃から逃げる美紅にヴィムは得意げにそう語った。
「もう、イヤだ〜」
美紅は不安定に着地すると、自分の下半身を必死に隠すためにしゃがみこんだ。




2.
健太は自分の前に陣取っている桃子が気になって仕方がなかった。
時計を見るとそろそろくるみが学校に入る頃だ。
くるみとの約束は取材が終わってからだから、今から2時間は後になる。
しかし、桃子は下校時間になっても帰りそうになかった。
「美紅ちゃんはどうしたんですか?」
健太の思惑を桃子が知るはずもなかったが、その質問には健太に動揺した。
「あ、いや……」
別にやましいことをするつもりもないが美紅には黙っていることは確かだった。
嘘は言ってない。ただ、本当のことを言っていないだけなのだ。
「今日は一人で頑張ろうと思ったから……」
どうしたら桃子をまけるか考えていたところで、この鋭い質問。
咄嗟に出たわりにはなかなかの答えだった。
「そうなんですか……」
桃子もなんとなく納得した。
しかし、だからと言って、一人で健太を頑張らせる桃子ではなかった。
先日のバレンタインで健太にチョコを渡すことができたことで、少し、積極的になろうと思っていたところだった。
もちろん、美紅を出し抜きたいとは思ってはいない。
しかし、自分の気持ちをもう少しアピールすることにしたのだ。
「へえ。でも、どうしてなんですか?」
少し前に乗り出してみた。
近い!
今までより桃子の距離が物理的に近くなったような気がして、健太の表情がこわばった。
普段はまったく気にしていないのだが、桃子が一部の男子に人気があるという噂は聞いたことがあったが、確かにその魅力はわかる。この距離には少しドキドキしてしまった。
「え? あ、いや力試しっていうか……」
くるみに会うことを内緒にしていることが美紅に対してとかよりも、桃子に対して済まないような気になってきた。
そして、それが態度にそのまま出てしまって、桃子に不信感を抱かせてしまった。
「リーダー、何か隠してますね?」
健太はその言葉に冷や汗をかいた。



「小川さん……」
くるみはパンツ丸出しにされた美紅のことが心配になった。
特別な能力を持っているとはいえ、自分より年下の、根は普通の女の子なのだ。
それと同時に女の子に破廉恥なことをしたスキャンプラスに対して怒りがわいてきた。
「女の子になんてことするのっ!?」
スキャンプラスとヴィムに向かって思わず声を荒げてしまった。
人影がないとは言ってもここは正真正銘の屋外なのだ。いつ人が通るかもわからない。
そんな場所でいきなりパンツ姿にされたのだ。
それは恥ずかしすぎる。
「それもそうね」
ヴィムはそういって少し笑った。
「確かに女の子にそんな恰好で戦わせるのはか
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