暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
いざ、アルビオンへ
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「いや、知らねえけどこんな増援・・・。」
そう言いながら、ゴーレムに向かって歩き出した。
「まったく・・・一体何だってんだい、この傭兵たちは。」
ゴーレムの上でロングビルはため息をついた。故郷に帰ろうとこの町に立ち寄ってみれば、大量の傭兵たちが宿を襲撃していたのだ。周りの被害を考えたがこの数では止めようにも止められず最初は見ているだけだったのだが、何やら様子がおかしかったのでお得意の巨大ゴーレムで威嚇してみたら傭兵たちはバラバラに散っていった。これならもう心配ないだろう。
「はあ〜、それにしても盗賊だった私が人助けに動くなんてね・・・」
「全くだ、世の中変わるものは変わるんだな。」
「そうだね〜・・・・・って、うきゃあああ!!」
突然背後からかけられた声にロングビルは悲鳴ともに飛び上がった。危うくゴーレムから落っこちそうになるのをギリギリ耐える。
振り返ってみると、見知った男が煩そうに耳の穴に指を突っ込んでいた。
「うるせーな、いい歳こいて女の子みたいな声あげやがって。」
「え、ミ、ミスタ・ヴァロナ!?」
「その呼び方はいいだろ。今は二人だけだし、お前はもう学院の人間じゃねぇんだからよ。」
「あ、ああ。うん、そうだね・・・・・。」
なんだが自分とはもう他人だと言われたような気がして、ロングビルは寂しそうに俯いたが、思い出したようにガバッと顔を上げるとヴァロナに掴みかかった。
「ってアンタ、今私のこと馬鹿にしたでしょ!何が『いい歳こいて』よ!元はといえばアンタがいきなり背後に立つからでしょ!!」
「んなことよりお前、まだこんなトコにいたのかよ。故郷に帰ったんじゃなかったのか?」
凄まじい剣幕でもヴァロナはどこ吹く風である。彼はいつもこんなだ。ロングビルは諦めたように再度ため息をついた。
「・・・・・はあ〜、仕方がないだろ。私はまだ追われている身なんだ。人目を盗みながらやっとここまでたどり着いたんだから。」
随分砕けた関係の二人だが、実は互いに裏の顔を持つ者同士ということで親交があったのだ。ロングビルにとっては学院で唯一気楽に話せる存在であったといえる。(無論、二人きり時に限るのだが。)
尤も、ヴァロナはロングビルのことは彼女自身から聞いているが、ヴァロナが話しているのはせいぜい「コルベールの使い魔」程度であり、あまりフェアな関係とは言えないのだが。
「それにしてもさっきのは何だったんだい?凄い数の傭兵だったんだけど、今度は何に首突っ込んだのさ。」
「奴らの狙いはルイズたちだ、俺は寧ろ巻き込まれた側でな。」
「ホントかい?信用できないねぇ・・・。でもそれじゃあマズイんじゃない?早く追いかけないと。」
「冗談。俺は空を飛べね
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