暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
いざ、アルビオンへ
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のはこんなんじゃない。」
「ふ〜ん・・・。」
言いながら走るスピードを緩めることはない。目当ての船へと木でできた階段を駆け上がる。
三人が船に乗り込むと、甲板で寝ていた船員が起き上がった。
「なんでぇオメエら。今日は船は出ねえぞ。用があるなら明日になってからするんだな。」
眠そうな男にワルドは杖を抜きながら答えた。
「我々は貴族だ。船長はいるか?」
「き、貴族!?へ、へえ!少々お待ちを!」
相手が貴族だと分かると、男は船の中へとすっ飛んでいった。暫くして、帽子をかぶった初老の男が現れた。
「貴族様が何の御用ですかな。」
「私はトリステインの魔法衛士隊隊長、ワルドという。今すぐアルビオンに向けて出航してもらいたい。」
「お、王宮の・・・!無茶です!明日の朝にならないと船は出せませんよ!」
「風石の問題か?なら心配ない。僕は風のスクウェアクラスだ。足りない分は私が補おう。」
「・・・ならいいですけどね。料金ははずみますがね。」
「この船の積み荷は?」
「硫黄です。今向こうは戦場の真っ只中ですからね。火の秘薬は高く買われますよ。」
「分かった。ではその額と同じだけ出そう。」
それを聞いた船長は船員を起こし、船の準備を始めた。架はその様子を見ながらルイズにひそひそと耳打ちする。
「なあルイズ、風石ってなんだ?」
「簡単に言うと風の力が込められた石のことよ。それがないと船は飛ばないのよ。」
「ははあ〜。」
魔力を込めた宝石というのは架も見たことがあるため、それに近いものかと判断した。
そうこうしている内に船がグラリと動き出した。
「・・・ホントに船が飛ぶとはな。」
実際の光景を目の当たりにして感嘆の声を上げる架。こうして彼らはアルビオンへ向けて飛び立っていった。
「な、何なんだ、奴は・・・。」
禿げ男の傭兵が呟いた。彼は傭兵歴も長く、この集団のまとめ役でもあった。だが、そんな彼でも目の前の光景が信じられなかった。
男―――ヴァロナは依然ダルそうな体勢で立っている。だが、さっきまでの光景と違うのはそこに十数人の傭兵たちが転がっていることだ。
ヴァロナの呑気な発言を聞いた傭兵たちは馬鹿にされてると思い、一斉に襲い掛かった。だがヴァロナはそれらの攻撃をいとも簡単にあしらってしまったのだ。
と、ここで更に三人の傭兵たちが彼に挑んだ。が、
「爆砕陣。」
そう呟いて、掲げた足を振り下ろすと周囲に強い衝撃波が生まれ、三人の体勢が崩れた。
そしてその中の大柄の斧使いの男一瞬で距離を詰めると、がら空きの腹に手を当てた。
「滅掌破。」
瞬間、男は放たれた気合によって吹っ飛ばされる。続いて近くに
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