暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
いざ、アルビオンへ
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る。そして報酬分はきっちり働くのが彼ら傭兵だった。故に矢を止めることもない。
そんな時だった。
「ったく、何なんだこの数はよ〜。ちょっと多すぎじゃねえか?」
「ん?」
「どうした?」
「いや何か声が聞こえなかっ」
一人の傭兵が、声の主を探そうとした時だ。
ドスッ
「え?」
体に走った衝撃に一瞬傭兵は呆気にとられ、ふと自分の肩を見やる。
そこにはナイフが深々と突き刺さっていた。
次の瞬間、吹き出る鮮血と共に彼に激痛が襲いかかった。
「ギャアアアアア!!!!」
「な、何だ!?」
「敵だと!?どこからだ!?」
突然上がった絶叫に周囲の傭兵たちも何事かと喚きはじめる。
辺りを見渡すが、暗くて確認することが出来ない。と思っていたら・・・
「ったくよ〜、本当ならあいつらにこっそり付いていくだけだったのによ〜。まさかマジで何かあるとはね。」
襲撃者は彼らの目の前にいた。明後日の方向を見やり、ややボサボサの髪を掻きながら何やらブツブツ文句をたれている。服に至っては、ヨレヨレのワイシャツに前を開けたスーツ姿と、どうみてもこの場に似つかわしくないものだった。
その異様さに傭兵たちが唖然としていると、襲撃者の男はようやくこちらに目を向け、本当にめんどくさそうに言った。
「つーわけで、俺はもう帰りたいからおたくらも帰ってくんない?」
武装した傭兵50人以上を前に、ヴァロナは平然と言ってのけた。
「みんな大丈夫かしら・・・。」
船の停まっている桟橋を目指すため、架たちが走っている途中ルイズが呟いた。やはり級友を置いてきてしまったことに若干後悔しているようだ。架はそんなルイズの頭にポンッと手を置いた。
「今は信じるしかない。俺たちがするべきなのは任務を無事に達成することだ。」
「使い魔君の言う通りだ。寧ろここで躊躇っては彼女たちの勇姿を無駄にすることになる。」
ワルドも架に賛同するようにルイズを諭す。ルイズは何だか自分だけ子どものような気がして「わ、分かっているわよ!」と誤魔化すように声を上げた。
それにしても・・・と架は思った。自分たちは桟橋を目指しているはずなのだ。なのに先頭を走るワルドはどんどん山を登っている。一体どこに向かっているのやら。
やがて長い階段をかけあがり、広い丘に出た。その光景を見た架は目を見張った。そこにあるのは橋ではなく巨大な木だった。これほどの巨木は自分の世界にもそうあるかどうか・・・。
さらに目を凝らしてみると、枝には船がぶら下がっていた。
「飛行船・・・というヤツか・・・。」
「そうよ、っていうかカケル知らなかったの?」
「ああ、俺の世界の船って
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