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大統領の日常
本編
第二十一話 とある戦線の物語2
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たようだな・・・」


西暦2115年 10月 23日「推奨BGM:チャイコフスキー 交響曲第6番《悲愴》 第3楽章 4分30秒あたりから」
2時間前


戦場のはるか後方に援軍として向かっていたフリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト少将率いる第三独立艦隊120隻が姿を現した。脱落艦覚悟で向かってきたため、艦隊全艦の150隻のうち、30隻の脱落艦を出していた。

「おお!間に合ったか!全艦時計回りに迂回して敵軍の後方をつく、急げ!」

艦隊は時計回りに帝国軍のレーダー感知範囲ギリギリを通って帝国軍艦隊斜め右面に移動するとビッテンフェルトの号令で帝国軍艦隊に突撃した。


■エールマン少将


現在艦隊は敵の攻撃を受けつつも順調に敵に向かって突撃している。
あと30分もすれば敵はこの戦場から消え去ることだろう。

「勝ったな」
しかしそんな気持ちは数十秒後に完全に消え去った。

「ご、5時方向に多数の艦影、急速に接近してきます」
「味方か、どの分艦隊か通信を送れ」
ヘルメール伯爵が言った。味方はまだ攻略の途中のはずだが・・・まさか・・
「閣下、艦隊の一部を割いて後方の守りを固めましょう」
「何を言うか、なぜ味方に対してそのような行動をとる必要があるのだ」
「あれは味方などではありません。敵艦隊です!」
「なぜ敵が後方から来るのだ。敵が来るとすれば前方からであろう」
「恐らく感知範囲ギリギリを迂回してきたのでしょう。それより急ぎませんと、我が艦隊は挟撃されてしまいます!」
「・・よかろう、両翼の一部と本体の一部を割いて後方の防御をかt・・・」
「こ、攻撃、きます!!」
遅かったか!
「後方から接近してくるのは友軍ではありません!敵艦隊です!数およそ120!」
「右翼艦隊の損害拡大!」
「戦艦フォルテン撃沈!空母ジャディフェン通信途絶!」
「戦艦バーティクス撃沈!右翼艦隊司令フリーディス少将戦死!」
くっ!、思った以上に混乱が大きい。このままだと・・・・
ヘルメール伯爵に許可を得ている時間はない。
「敵は我が艦隊の半数以下だ!右翼と本体で迎撃する!前衛と左翼はそのまま前進し敵を殲滅せよ!その後敵艦隊の後方に回り込んで挟撃し殲滅する!急げ!!」
「だめです!敵の砲撃が苛烈で右翼艦隊は混乱状態で統制がとれていません!」
こんな短時間で・・・
「やむを得ん、前衛のみそのまま前進して本体と両翼で迎撃する!」
こんなに早く増援が来るとはな。そしてこの破壊力・・短時間で分艦隊を壊滅状態にするとは・・・

「閣下!右翼部隊を突破した敵がそのままこちらへ突撃してきています!」
「装甲の厚い艦で防御壁を築き、左翼部隊が到着するまで持ちこたえろ!」
「前方の敵艦隊からの砲撃が激しく前衛部隊は
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