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SAO編−白百合の刃−
SAO23-冷女の温度
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トに恋してるのバレバレだって、アスナわかりやすいし」
「なんでこう言う時に二人とも協力するの! もう!」
 
 協力? なんのことかしら? たまたまでしょ?
 だって、私なんかに…………味方はいないのよ。

「…………」

 何故か今度はリズベットが私を見ている。

「なにジロジロ見ているのかしら? 顔舐めたいとかほざいたら死神の餌にするわよ」
「思うか! 別にジロジロ見てないっつうの!」

 リズベットがなんか吠えているが、今のうちに簡単に説明したほうがよさそうね。

「ねぇ、これからどうする?」

 アスナから切り出したことだし。丁度いいタイミングだった。

「確信は持てないけど、『白い死神』が現れる条件はわかっているわ」
「そんなの、あたし達だって……」
「貴女達とは違う考えが、成功への近道よ」
「それどういう意味よ……」

 わざわざ死ぬ危険まで命を削る必要はない。もっと簡単に現れる方法を思いついた。

「死神が現れる条件は、猛吹雪が止んで、空が快晴になった時が好機。安全エリアから出て、その後は死神が現れたら倒すだけよ」
「簡単に言っているようだけど、本当に現れるの?」
「知らない」
「知らないって……もういいわよ。それで待つか」
「その方法であっているなら、わざわざダメージを受けてHPが赤くならなくても済むもんね」

 本心では私は二人の案なんか乗りたくないので、乗ってくれるのは助かる。リズベットも反抗するかと思っていたが意外とすんなりと承知してくれたようだ。
 今は待機するだけしかできない。暇だからアスナで遊びましょうか、日ごろのお返しもあることだし。

「待つ間は、この雪山の怖い話でも」
「いや――!!」
「怖がりすぎだって、アスナ……」
「なら、リズベットの恥ずかしい失敗談の話を訊きたいわ」
「誰が話すか、そんなことを!」



 洞穴に籠ってから三時間が経過、一行に吹雪は止む気配がなかった。寧ろ、猛吹雪の荒れ吹く風が強まるだけ。これが、『デッドマウンテン』の恐怖。当たってないからどうってことないけど。安全エリアに間に合わなかったら三時間も身動きできずに吹雪を浴びてしまう
結果となり、当然三時間内にモンスターとエンカウントすることを考えると、絶対に避けるものであることは確実だと証明される。
 ランタンで沸かしたミルクをマグカップに注いでホットミルクを口に流しながら、吹雪が未だ止む気配のない。曇空を眺めていた。

「止まないね……」

 傍に寄って来たのはリズベット。一時間前にリズベットとアスナには睡眠をとるよう言って、私は見張りをする方針になったのにも関わらず、リズベットは眠らず空を、そして私を見つめていた。
 納得してなかったアスナは、三時
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