第4章
停止教室のヴァンパイア
第88話 後輩できました!
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そんなにイヤか?俺なんかお前の能力が羨ましいけどな」
「羨ましい…?」
ギャスパーは俺の一言に不思議そうな顔をする。
「時間が停められるって、最高じゃねえか!これは断言できる!まず、匍匐前進して学校中の女の子のスカートのなかをだなぁ♪ああ、そんなセコい事より、部長を停めて、おお、おっぱいを好き放題に♪そうだ!朱乃さんのおっぱいも良いなぁ♪うあー!妄想が止まらん!?あ…」
ギャスパーがキョトンとした顔をして、俺の事を見ていた。
やべぇ、思わず、妄想を暴走させてしまった。
「……ス、スマン、つい…」
「……先輩って優しいんですね」
「ん?」
「……羨ましいなんて言われた事、今まで無かったです。しかも、具体的な例まで…」
「ああ、いやぁ…」
「……僕、この能力は嫌われるだけの物とばかり、思ってました」
「バカ野郎!俺達は神器(セイクリッド・ギア)を与えられた!これが逃れられない運命なのなら、前向きに考えなくてどうする!呪ったり、恨んだりして一生を過ごすつもりかぁ!」
「ッ!?」
心底驚いた表情のギャスパーを前で俺は高々と叫ぶ。
「よく聞け、ギャスパー!俺はこの赤龍帝の力をどうにかして部長のおっぱいに譲渡したい!これが今の俺の目標なのだ!」
「ス、スゴいです、イッセー先輩!伝説と呼ばれる力を持っていながら、そこまで卑猥に前向きになれるなんて!ぼ、僕には到底及ばない思考回路です!イッセー先輩の煩悩って、勇気に溢れているんですね!」
「よ、よせよ、照れるだろぉ…」
「ぼ、僕もなんだか、少しだけ勇気が湧いてきた様な気がします!」
「そうだろう!そうだろうとも!いいか、聞いて驚けぇ?この右手わな、部長の乳を揉んだ事だってあるんだぜぇ♪」
「ほ、本当ですか!?そんな、主である上級悪魔のむ、胸を…!?」
そのまま、会話が弾む中、俺達はギャスパーの部屋に入って、盛り上がるのだった。
「やあ、明日夏君」
「木場か」
イッセーへの差し入れを持って旧校舎の廊下を歩いていると、木場と出会った。
「ひとまず、一段落したから、イッセー君とギャスパー君の様子でもってね」
「俺もまあ、差し入れついでにそんなところだ」
他の面子は集まって、ギャスパーにできる事の模索中だ。
「どんな感じになってるかな?」
「さあな。案外、既に打ち解けあってたりしてるんじゃねえのか?」
「アハハ、イッセー君ならあり得るかもね」
俺の言葉を聞いて、笑いながら肯定する木場。
「それに、引き篭りの相手は初めてじゃないしな」
「っと、言うと?」
「ああ、そう言やあ、みんなには話した事なかったな」
俺は千秋の引き篭りの件とイッセーと千秋の出会いとその後の展開の事を話した。
「……そんな事があったんだね」
「……ああ」
父さんと母さんが事故で死に
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